風俗を始める前に付き合っていた人が居た。



週末はいつもアタシの部屋で過ごし、

そんな時間がずっと続くと思っていた。



でも、ある日突然あの人は消えた。



その前にも事故でいきなり音信普通になった事があったせいで、

二度目はかなり半狂乱になった。




携帯に電話してもメールしても出ない。

思い当たる所をしらみつぶしに探しても見つからない。




その時のアタシは狂っていた。

リダイアルが一杯になるまで電話をかけ続けた。

メールの送信履歴があの人で埋め尽くされた。





それでもあの人は見つからなかった。





拠りどころになっていたあの人を失い、暫くの事は今でも

覚えていない。

ただ、自暴自棄になっていた。

何もかもがどうでも良くなっていた。



そして長い月日が経ち、

アタシは『捨てられた』のだと悟った。




突然に。

何も言わずに。




もう誰かを信じて裏切られるのはごめんだ。

二度と誰も心の中になんて入れない。

きっといつかいきなり捨てられる。



あの人を失ってから数年は心を閉ざし生きていた。




それでも時間が傷を癒し、裏切られる怖さよりも

大切に思う人が現れ。

フツーに生きていく事がようやく出来るようになった。






そこにあの人が戻ってきた。