長妻昭厚生労働相は5月7日の閣議後の記者会見で、B型肝炎訴訟で政府が和解協議に応じる方向で最終調整しているとの報道を受け、現時点で応じる方向かは「まだ決定しているわけではない」と述べた。

 同訴訟では、集団予防接種での注射針の使い回しが原因でB型肝炎に感染したとして、患者や遺族が国を相手取り提訴。札幌、福岡の2地裁が和解を勧告しており、札幌地裁の次回期日は5月14日となっている。

 長妻厚労相は、和解協議に応じる方向で最終検討しているかとの質問に対し、「まだ決定には至っていない」と述べた上で、札幌地裁の次回期日までに対応を決定するとの考えを改めて強調。「一定の時期が来ているので、最終的には総理への報告を経て、期日に回答することになると思う」と述べた。和解協議に応じない方向があり得るかとの質問に対しては、「まだ正式に決定していないので、それについても協議中」とした。
 週末に閣僚間で協議するかどうかについては、「まだ正式に設定されていない」としたが、「いずれにしても総理に報告することが必要不可欠なので、いずれかの時期に協議の場は再度設けることになると思う」と述べた。


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