Cronus's tears -15ページ目

Cronus's tears

I am not worthless for you to think.

またまた昔のSSをひっぱりだしてみる。

恥ずかしいったらありゃしないわ


涙の後には。



(ほら、泣くなって!!)
(あんま泣いてるとぶさいくになっちまうぞー)

小さい頃から泣き虫だった私を慰めてくれたのはいつも彼だった。

……無愛想だけど、その中に優しさがあって。

……寂しい時には一緒にいてくれて。


(梨奈ね!!将来空のお嫁さんになる~!)
(しょうがないな…泣き虫でうんざりするけど、お前をもらってやる)
(ありがとう空!!大好き!!)
(…俺もだ)

あれからいくつもの歳月が流れた。

それでもいつまでもあの「約束」を覚えてる。


―――――……ずっと。

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

「…な!梨奈!!」

「そらあ…だいすきい」


「なにを寝ぼけてるの梨奈!!もう昼休み終わっちゃうよ!!」





「なぬッ!!!」

気がつくとそこは屋上。冷たい秋風が私の頬をなでる。


……もう、夏も終わったのか。


少し寂しい感情を抱きつつも、私は友達と教室に戻る。



「空、お前課題やってきた?」
「当たり前だろ」
「でええ~!?流石、空だな」

自分の席に戻り、ぼーっとしていると、空と目が合った。
でも空はすぐに視線をそらしてしまう。


その動作が、その視線が寂しくて、ついつい涙腺が緩みそうになる。


あれから空は変わってしまった。


あんなに昔は優しかったのに、好きだったのに

今は秋風のように冷たくなってしまった。







―――――――ねえ、貴方は覚えていますか?


あの日の思い出、優しさ



もう一回、あの暑かった夏のように戻れませんか?



私は貴方が好きです。

貴方は、今でも私を好きでいてくれますか?







涙の後には、少し寂しい心と、忘れかけた「約束」が残っていた。


……貴方はあの日の約束を覚えていますか?






【なんだよこの切ない小説!!】

いなちゃん今日頭痛で早退したらしいけど大丈夫かしら。


夜更かしは体に悪いです。とか言ってみる。保険の先生みたい。


よく私は夜更かしとかして偏頭痛を起こすので、早く寝るのですが、この前寝る時間を友達に話したら、

「…え?何お前小学生?」って言われましたwwwww



まあ、11時には寝てるんで、しょうがないですよね。


そういや、赤ずきんと健康、凄い気になるんですが。











某笑顔動画言ってきます 三(・B・)」 びゅーん

まだ私が、小説の書き方をまったく知らなかった頃のしょうせつ






「正夢ユメ」


俺がコンビニから用事を済ませて帰ってくると、彼女は「おかえり」の一言も無く、
無表情で本を読みふけっていた。

せっかく大晦日は二人で過ごそうって言ったのに。

「眞白」
「んー?」
「ましろー」
「…うん」
「ましろさーん?」
「うんうん」

俺が何回読んでも、当の本人は上の空で、俺は少しため息をついて彼女の横へ移動した。
彼氏にかまってられないくらい面白いのかと考え、恐る恐る表紙を覗く。

『死へと誘う十の技』

俺にはこの本の魅力がひとつも理解できなかった。ワケがわからない。
そして彼女は果たして今まで何人の人間を殺めてきたのだろうか。


それでも彼女は同じ表情でずっと本を読み続ける。
なんだか楽しそうだ。そんなに面白いのか気になって仕方がない。
俺ががんばってほんの中身を見ようとするが、彼女が動いてくれない限り、見ることが出来ない。


…正直、暇になってきた。


「まっしろー、それ面白い?」
「グロイ」


ああ、そんな単語をさらりと言ってしまう彼女の脳内が見てみたい。




あまりにも彼女が夢中になって読むので、ちょっとちょっかいを出してみたくなった。
彼女の長い髪の毛を一房手に取り、彼女の耳に当てて動かしてみる。

「くすぐったいよ」

彼女は俺の手を振り払うと、また本に目を戻す。


「眞白さん、後でその本見せて」
「千円頂戴いたします」

「はぁ…」


さすがにそろそろ飽きてきた、そのとき。





バァアアアン!!!!!



部屋のドアが開かれた。救世主登場か!?


「姉ちゃん!僕のメロンパン食っただろ!!」


「は?」



そういやここは彼女の家。彼女には弟がいたっけ。


「ああ、メロンパンならさっきおなかがすいたから食べちゃった。ごめんねー」

彼女は日常茶飯事というように軽くあしらう。
俺にはキョーダイというものがいないから、よくわからない。


弟は、姉の発言にさらに腹が立ったようだ。


「あれはな!!特殊な加工がされてるんだぞ!?僕のスペシャルなんだぞ!?」

「しったこっちゃないわ。私に見つかるような床に置く奴が悪い」

なんてひどい物言いなんだ、姉よ。
もうちょっと弟を愛でる気持ちは無いのかと思う。



すると、弟は涙ながらに説明し始めた。

「あれはな、あとで出っ歯のいじめっ子ジョージにあげる予定だったんだ」
「そんな奴にあげる必要ないじゃない」

まだまだ喧嘩(?)は続く

「あのメロンパンの仲にはなあ、おれのクッキーが入ってるんだよ」

「クッキーひとつくらい、いくらでもあるじゃない」

「クッキーは僕の友達だ!」


「僕の友達の、




カマドウマだ!!!!!こおろぎだ!!!トイレでであった!!!」






「カマドウマ!!!?」





…ということは、彼女はカマドウマ入りマロンパンを食した、ということか。
それでよく腹を壊さなかったことを称えよう、じゃない、じゃない。

問題はそこじゃない。






「なにしてくれるのよ!もう食べちゃったじゃない!馬鹿!!」

「姉ちゃんが悪いんだい!」

「私は悪くないわ!」

「姉ちゃんだ!」

「違う!」







ずっと二人の言葉が頭の中でエコーする。


俺、もう駄目っぽいや…

俺は、重いまぶたをゆっくりと閉じた。








◆  ◆  ◆


「直人、大丈夫?」

おきると、そこはさっきまでいた部屋。
喧嘩は、終わったのか?

「さっきまで、寝てたわよ?」
もしかして、さっきまでのはユメ、だったのか?

重い体を起こすと、テーブルの上に何か袋包みがあるのに気がついた。
袋にはかわいらしい字で「ぼくのめろんぱん たべるなきけん」と書いてある。



「…それ」
「ああ、これ?なんかおなか減っちゃってさ、あったの適当に持ってきた」

いや、適当とかじゃなくて、ほら、名前、書いてあるだろ?


「半分にして食べる?」




その後の悲劇を、俺は今でも覚えている。



END