涙の後には。 | Cronus's tears

Cronus's tears

I am not worthless for you to think.

またまた昔のSSをひっぱりだしてみる。

恥ずかしいったらありゃしないわ


涙の後には。



(ほら、泣くなって!!)
(あんま泣いてるとぶさいくになっちまうぞー)

小さい頃から泣き虫だった私を慰めてくれたのはいつも彼だった。

……無愛想だけど、その中に優しさがあって。

……寂しい時には一緒にいてくれて。


(梨奈ね!!将来空のお嫁さんになる~!)
(しょうがないな…泣き虫でうんざりするけど、お前をもらってやる)
(ありがとう空!!大好き!!)
(…俺もだ)

あれからいくつもの歳月が流れた。

それでもいつまでもあの「約束」を覚えてる。


―――――……ずっと。

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

「…な!梨奈!!」

「そらあ…だいすきい」


「なにを寝ぼけてるの梨奈!!もう昼休み終わっちゃうよ!!」





「なぬッ!!!」

気がつくとそこは屋上。冷たい秋風が私の頬をなでる。


……もう、夏も終わったのか。


少し寂しい感情を抱きつつも、私は友達と教室に戻る。



「空、お前課題やってきた?」
「当たり前だろ」
「でええ~!?流石、空だな」

自分の席に戻り、ぼーっとしていると、空と目が合った。
でも空はすぐに視線をそらしてしまう。


その動作が、その視線が寂しくて、ついつい涙腺が緩みそうになる。


あれから空は変わってしまった。


あんなに昔は優しかったのに、好きだったのに

今は秋風のように冷たくなってしまった。







―――――――ねえ、貴方は覚えていますか?


あの日の思い出、優しさ



もう一回、あの暑かった夏のように戻れませんか?



私は貴方が好きです。

貴方は、今でも私を好きでいてくれますか?







涙の後には、少し寂しい心と、忘れかけた「約束」が残っていた。


……貴方はあの日の約束を覚えていますか?






【なんだよこの切ない小説!!】