リハビリは、移植前から行っていた。

リハビリの先生は、30代半ばぐらいの年齢でとても話しやすかった。

最初は、ベッドの上でのリハビリ、次にベッドから降りてそこの横。

ベッドの手すりを持ち、直立してつま先立ちから始まった。

体が動かなかった。体を動かすのはむずかしい。

昔スポーツをしていたプライドがある私は、運動に関しては、

ついつい必死になってしまった。

まだ、足がしっかり歩けない時期、毎朝体重をナースステーション前に

体重を測りに行った。

体重計から後ろを見ながら降りようとしたとき、足がもつれてバターン

倒れてしまった。カッコ悪いので、すぐ立とうとしたが立てない。

周りには誰もいない。その時、以前から気になった患者(腕から刺青が見える70歳台の

おっちゃん)が大丈夫かと近寄ってきた。

おーい誰かおらんかといってナースセンターの奥にいる看護師を呼んでくれた。

自分が情けなかった。おっちゃんありがとう(今元気だろうか)

後に、同部屋になった。元、ザ・ヤクザの感じだった。しかし、同じ部屋になった

とき、やたら本に詳しくびっくりした。この人何者。・・・