拝啓
去り行く時に思いを馳せつつも春の息吹に希望をはせるこの頃。
26期の皆様におかれましては、お変わりなくお過ごしのことと存じます。というかめちゃくちゃよく存じております。昨日も会ったよ。
さて、日ごろは何かと至らぬ私を支えてくださり、筆舌に尽くしがたいほどの感謝の念を常々覚えております。本日はいい機会なのでその念を頑張って筆舌に尽くそうと思いました。いぇい
奇跡、という言葉は本来の努力や実力が上位存在の気まぐれのようにあっさり片付けられてしまうのであんまり好きじゃないのですが。
我々26期は、まさに奇跡としか言いようがない集まり方をしたものです。
最初にオンライン上で集まったのが6人。一時期本気で卒業公演を6人で打つ覚悟を決めていましたが、そこからきっちり1年かけて増減を繰り返しましたね。
初めて会ったときは「あ、実在したんだ」って思いました。
初オフ会でスワンボートを漕いだりフリスビー投げたりしたのもいい思い出です。
それなりに人数のいる男子は一人を除いて一つ年上だし。
「コロナ禍じゃなかったらざざ入っていなかった」って言う人が体感6割いるし。
何なら私もその一人だし。
この代じゃなかったら絶対に集まっていなかったような私達らしく、好きなこと、得意なことで己の道を走り抜けられるような人ばかりで。
手元の篝火を絶やさず、天にまで届く焚火を生み出してしまうような君たちが、本当に眩しくて、愛おしい。
そんな君たちとの思い出は、断じて美しいものだけじゃなかったよね。
瓶の中にぎっしり詰まった飴玉は、色も形も様々で、手に取る度に楽しいのに。
宝石のように透き通ったものの下から、綺麗じゃない飴も確かに見えた。
濁った色の苦いもの
ドロドロに溶けた酸っぱいもの
せっかく綺麗だったのに、粉々に砕けてしまったもの
瓶を覗き込む度に目に入るそれらに、どうしても胸が締め付けられた。
醜い珠が目に入る度に、自分の不甲斐なさを思い出して。
それでも一粒手に取ると、痛いはずなのに暖かかった。
それは、苦しい思い出であろうと、中心に皆がいたからでしょう。
涙した時には寄り添ってくれた。できないことにはできるまで付き合ってくれた。感情に任せた言葉も受け止めてくれた。
陽光のように暖かく眩しい君たちに、どれだけ救われたことか。
……
…………
うん、無理だな。
出来るだけ直接的な言及は避けようかと思ったけれど感謝の気持ちが一ミリしか伝わっていない気がする。
ということでここからは個人宛メッセージのコーナーです
やらなきゃ気が済まない。
うちのイカれた……もとい、イカした同期の紹介コーナーとも言います。ブログの名前で述べていきますので、もう出ている子もまだ出ていない子もこんな子なんだなって思ってもらえると嬉しいです
Kohei
何なら現在進行形で一番助けてもらっていますね。初共演の頃はどう扱うべきか悩みもしたけど、今は寧ろどうとでも扱えるようになったかな。真面目にミュージカルして真面目にふざけるからチラ見しながら突きたくなる。頼りにしてるよ。
青りんご🍏
26期の最後のピースという言葉が君ほど相応しい人はいないと思う。サイケデリックな同期をパステルカラーにしてくれる白絵の具。と思っていたのに溶けてしまうことはない確かな存在感と圧倒的浄化パワーを持っている。唯一無二です。
ひろ
鋼の男、という言葉が一番相応しいんじゃないかな。肉体に限らず。見定めた理想を絶対に諦めない人。君が曲がらないと信じられるから、私も全力でぶつかれています。今後とも遠慮なくプロレスさせてください。もう少しいいツッコミ入れたい。
(ペンネーム分からないから伏せ)
この言葉はあんまり乱用したくないけど、天才だと思っている。演技の作り方や舞台の表裏での気遣いが本当に丁寧だよね。The座五本の指に入るくらいの推し俳優です。未だに振っていい雑談のジャンルが分かっていないレベルでおもしれー男。
おれんじ👾
君の限界は一体どこにあるのかな。何をやっても圧倒するパワーとオーラがあって、次は何を出してくれるか楽しみにさせてくれる人です。最初期から割と雑な絡み方しているけど、どんな暴投でも対応してくれるっていう安心感がある。
(ペンネーム以下略)
実はめちゃくちゃファンです。舞台上にいるとどこにいようと思わず目で追ってしまうくらい魅力的です。すっごい高嶺の花みたいな顔してすっごい気安い人みたいなフリをしてストイックで妥協しない。憧れ、が一番近い言葉かもしれません。
さなぎ
君がいなかったら私は舞台に立てていなかった。初公演からずっと助けてもらって、寄りかかってばかりでしたね。どの思い出を振り返っても側にいる君が道を見つけてくれたように思えます。どこ行っても爆弾を処理しきってくれる。
💡
実の姉にすら使ったことのないお姉ちゃんという呼称を使いたくなる。私含め自由人たちが猪突猛進していてもちょっと手綱を引っぱれば呼び戻せるという偉大な能力の持ち主です。命までだったら預けられるくらい信頼しています。
まりあ
己が道を進む26期の中でも職人というかプロフェッショナルという言葉が一番似合うのではないでしょうか。裏方という役職を体現している。いてくれるだけで助かる。一番絡んだ機会が一週間前に更新されたところだから引き続き更新したいね。
たいせー
気づかないうちに富士山踏破するくらいの成長を遂げていて驚きました。色々やらせてみたいと公言してきた通りに雑なパスを出してきたけど、困惑しながらちゃんと受け取ってくれて楽しい。ちなみに入団時からの野望は諦めていないからな。
やま🐼
身長帯同じなのに一回りも二回りも大きく見える。何に関してもまっすぐ向き合ってくれて、良し悪しをハッキリ判断してくれるから私の中では君が一種の指針になっています。26期に空いた穴を必ず見つけて塞いでくれる。
さら🐍
同志という言葉が一番相応しいのかもしれないな。私が自分で理解できてない部分も含めて私のこと理解してくれているよね。自分の好きなことを全力で極めていて本当にカッコいい。あといつも私のこと回収してくれているの助かっています。
こうして思い返してみると、本当に皆が同期でよかったなとしみじみ思います。
半分嘘です。しみじみなんかしません。同期(推し)の尊さで転がっています。
何度も迷惑をかけて、その度に助けてもらって。ずっと君たちの背中を追いかけてきた。
申し訳なさが募るばかりで、ここにいてもいいのかと悩む日も何度もあった。
でもやっぱり君たちが大好きで、君たちの隣に立ちたいと、願ってしまいました。
たとえ我儘だと言われても、君たちの仲間でありたい。
ごめんなさい。すみません。申し訳ない。
そんな言葉はいくつも浮かんでくるけれど。
残念ながら、ずっと抱いているこの熱を伝える言葉は一種類しかありません。
ありふれた陳腐な言葉だけれど、この一言を送らせてください。
みんな、本当にありがとう。
さて、どうにか今年のブログも終えられそうです。全没にした初稿未遂2400字のファイルは忘れることにしました。
後輩たちにも27、8期の四年生にも語りたいことはあるのですが、それはまたの機会にさせていただきましょう。
本番まで一か月を切った卒業公演「美女と野獣」
その最後の幕が閉まる瞬間まで、どうぞよろしくお願いいたします。
敬具
令和六年二月六日
(最高学年らしく先輩ムーブを取りたいと思いつつ何故か失敗続きの)ヴィスナーより
親愛なる26期の皆様へ
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今日の担当
ヴィスナー (本名忘れられがち)
2021年卒業公演『ロミオとジュリエット アンサンブル』/2021年春公演『ウィキッド』 マダム・モリブル役/2021年秋公演『スカーレット・ピンパーネル』 演出、音楽監督、ドゥ・トゥルネー伯爵役/2022年春公演『MAMMA MIA!』 アンサンブル/2022年秋公演2023年卒業公演『SHIROH』裏方スタッフ/2023年秋公演『エリザベート』裏方スタッフ
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明日の担当
めい (彼女は絶対面白い)
2023年秋公演『エリザベート』音響オペレーション
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