それはいつの間にか

目の前からは消えていて

私の中へと隠れていた

嫌いじゃないよ

嫌いじゃないけど

もう駄目なんだ


今、

辛うじて握っているロープを

私は

ツタっていくことができるの?


あなたの仮面を被って

透明を装った私は

キレイと言えるのだろうか

どんな暗闇でも

光を放っていられるのだろうか


段々と色がうすれていく私は

直にもとの黒へと

戻っていくのだろう


あなたとの未来を乗せて

遠くへ行ってしまいたい

私のやるべきことは何?

選ばれるはずの私は

いつしか遠くへ消されていくんだね

私の実家の寝室には


一枚の絵が飾られている


いつからあるのかも


どの作家の絵なのかも


なにも知らない


あの子はもう


どれほどの寝顔をみてきたのだろう



何度か行ったことのある


あの絵の中


周りは藍一色


かすれた絵具の色


たくさんのススキに囲まれて


川が流れ


土の匂い


目の前には


古びた小屋があった



いつごろだろう


もう何年も


何十年も前だ




未だ鮮明に


その風景だけが


目に焼き付いて離れない



眠りにつくその瞬間まで


私は毎日


その絵を


その絵だけを眺めてた


すぅっと引き込まれそうな藍に


私は


……私は?



実家からもってこようかしら、あの絵


絶対変に思われるだろうな…(笑)

追いかけて


追いかけて


羨ましがって


また追いかけて



私は嘘で塗り固められて


他人に裸を見せ


痛みのないふりをする



またアレを真似て


またアレを探して


またわからなくなる


そんな自分



わたしは透明な檻の中で


溺れそうになるあなたを


じっと見てた


言葉もなく


救い出す術もわからずに



駆けて行こう


目の前にはもう


だれも居ないけど


駆けて行こう


真っ白な世界へ


私へ