アレキサンダー 「兄貴、今年もよろしくな」
ヒョードル 「おう。しかし2009年は落ち着いた年だったなあ。うん?あれ?ママ、ママはこの新年会に呼んでないじゃないか。何で来たんだよ?」
ママ 「ロック代表として来た」
ヒョードル 「そっ、そうそう、俺のファイトマネーの配分はママ6、アレキ3、俺1で仕分け完了・・・ってコラ―――ッ!!」
ママ 「車の運転は極力避けようと思います」
ヒョードル 「うんうん、車の運転・・・避ける・・・・・・。るっ!ルルル、ルーキーズ宣伝しすぎましたってか!ベコ―――ン!!」
アレキ 「何だベコ―ンって(笑)」
ママ 「実は私、この度4億円の申告漏れを指摘されまして・・・」
ヒョードル 「よ、よんおく、そう、そう、よんおく・・・・・・・・・んぬぁぁ!!誰だよ!!」
アレキ 「茂木健一郎」
ヒョードル 「分かんねえ!分かんねえって!何で茂木!?ってか全部チョイスおかしいっしょ!他に『すぐいる?』とか『裸になって何が悪い』とか『一日五回』とか去年メジャーなやつ色々あったじゃん!そもそも市原隼人で俺限界だったし!ったくよぉ、俺がツッコミ下手みたいに思われるじゃねえか。勘弁してくれよなあアレキ」
アレキ 「『一日五回』は違うだろ(笑)」
ママ 「プッ、マリエ」
ヒョードル 「おかしい。絶対おかしい」
アレキ 「じゃあとりあえず大晦日の感想からいくか。注目カードだけな」
ヒョードル 「【三崎vsマヌーフ】これは三崎がどう攻略するのか前から見たかったんだよ。三崎に関して触れてなかったけど、良くも悪くも『臆病』な選手。スタンドで必要以上にカマかける動きをするのも、カウンターを恐れてるような躊躇のあるタックルもそう。まあ交通違反で逃走するあたりが一番表れてるのかな、だっは!ストップの速さに異議があるようだけど正直微妙でよく分からん。ていうか続けたとしても元々三崎にとって分が悪いカードだけに“同じだろうな”って思っちゃう。三崎の過去試合見てもそうだよね、テイクダウンが弱いから自分より打撃が強い相手だと勝つ術がない。やや得意としてるフロントチョークくらいしか勝機が思い浮かばないけど、マヌーフはタックル来ないからガブる状態にはなりにくいし取っても持ち上げちゃう可能性あるからね。マヌーフより1ランク上にいるとは思うんだけど相性が悪かったね。
【泉vs柴田】真逆の性質を持った2人の試合だったな。泉は常に冷静で柴田は血気盛ん。泉の冷静さはいい部分だけどもっと体重落としてスピード上げないと。ライトヘビーでこのまま続けても所詮“その他大勢”で終わっちゃうよ。
【小見川vs高谷】結果は致し方ないな。今の小見川に高谷じゃムリだよ。ただ高谷がこのまま打撃偏重スタイルで行くのなら小見川に打ちまけちゃ駄目だよね。いくら高谷が腰が強くても、寝かされても立ち上がる技術が凄くても、こうスタンドで打ち負ける試合が多いと何のための技術か分かんないよ。小見川は言う事なし。マイク・ブラウンやユライアにも勝てると思うよ。
【桜井vs郷野】マッハが本調子じゃないっぽいってのは郷野も言ってるけど、マッハは今回に限らずデビッド・バロンに負けた辺りから動きが鈍いというか重いというか。なんかここ数年私生活でもトラブル続きってか疲れてる感じするね。素人や高瀬に喧嘩売られたりビデオ流出、ボクシング会場では酔っ払う・・・。ほとんど自業自得か(笑)。郷野に関しては寝技で勝ったのがいいんじゃね。寝技強いのに持ち込まずに負けちゃう試合が多かったからな。
【所vsキム・ジョンマン】所は最近打撃が良くなってスタンドで臆することがなくなりつつあるのがいいね。今回俺はジョンマンにKOされんじゃないかと思ってた。繊細なんだろうな、所は注目されるとダメで注目されないと実力を発揮してたんだけど、今回勝って当然的な雰囲気の中で終盤まで一撃喰らうことなく集中できてたからね。ジョンマンに関しては相変わらずなんだけど、あの内容で試合終了後に堂々と手を挙げてアピールしたところが改めて韓国は中国に近いなあと当たり前の事を感じた。主張するが勝ち的な人種の強さというかがめつさというか。
【川尻vs横田】まあ予想通りの展開だったけど、川尻に関してはこういう堅い展開を見るたびにいつも“これが出来れば五味にもメレンデスにも勝てたんだけどなあ”と思わせるね。横田は運動神経は申し分ない。ただ動きすぎて自滅してる感じがするんだよなあ。マット・リンドランドやグレイ・メイナード系のドタバタ感がするというか。奴らのようにテイクダウンしたつもりが自分が頭打ってKOみたいなことが起こりそうな面白さはある(笑)。
【KIDvs金原】金原の良さはオールランダーであることが明らかだけど精神力の強さも大きいね。かといってそういう選手にありがちな頭の悪い戦い方もしないし、技術よりも目に見えない部分での強さがある選手だよ。チャンピオンつってもああいうトーナメントだったから本人も本当のチャンピオンとは思ってないだろうから、今年きっちりした形で証明したいだろうね。
KIDに関してはあんなもんだよ。虚像だよ虚像。きょぞお。KID以外でも五味なんかも過大評価されてたけど、圧倒的な勝ち方をするような“攻める力が強い選手”に抱いてしまう虚像が過大評価を生むんだよ。守る強さってのは分かりにくいからな。でもそれは色んなタイプの選手と戦うことで分かってくることで、最近やっとKIDにも五味にも“そうでもないな”っていう感覚が一般に伝わりだした感はある。ただ最近のKID見てて思うのは、昔のようにもっとタックルを使ったほうがいいってこと。あまりにも打撃偏重になりすぎてガードポジションに入るのが怖いくらい寝技の練習を怠ってるのか知らないけど、青木やノゲイラクラスの相当な寝技師でもないかぎり、今回の金原クラスには上になってパウンドを打つ戦略が取れる練習をしたほうがいいと思うな。昔のKIDのパウンド見てみろよ、アレは脅威だよ。また過去に下から極められて負けたこともないんだし、必要以上に組むのを拒むこたあないよ。あの速いタックルと強いパウンドがないのは相手からすると楽。KIDに限らずこれまで何度も言ってるけどタックルがあることで打撃も生きるんだよ。これまでにグラップラーがストライカーを打撃で押した試合どんだけある?ま、パーリング戦でのカウンターがトラウマになってるってことならそれまでなんだけどさ。
【ミノワマンvsソクジュ】これなんかグラップラーがストライカーをKOした試合の典型じゃねえの?美濃輪に関しては俺がよく言う『体重体重つってもMMAじゃそんなに関係ねーよ』論もあわせて実行してくれて感謝だわ。勇気を一番評価したいね。でくのぼうもゴロゴロいたトーナメントだったけど無差別をうたう以上“2009年DREAMで一番強かった奴”って推してあげるべきなんだよね。ソクジュは相変わらずの打たれ弱さだな。ってかもっと攻撃の幅を持たせたいね。テイクダウンの攻防見てるとバランス感覚はホント優れてる。確かリョート戦でテイクダウンも取ってんだよね。でもこのまま落ち続ける感じするなあ。
【吉田vs石井】石井は思ったとおりドン臭かったしモロかったわ。落ち込んでるのもらしいけど、このままやめちゃうかもしれないな。本人としては吉田クラスには勝たなきゃ話にならない心意気だったはずだからな。ドン臭くても柔道のようにある程度パワーでなんとかなる競技じゃねえから、ドン臭い奴がMMAでトップクラスに行くにはこれまで柔道に費やした練習よりももっと厳しい練習が必要だよ。でもそんな練習はムリだろ。なんかショックすぎて放浪の旅とか出てしまいそうなんだけど。思い詰めなきゃいいけどな。パワーうんぬんっていや、勝った吉田があの腹だからなおさらだろうな(笑)。ま、吉田に関してはマウスピース咥えるいつもの入場の仕方は減点だ。あれセンスの部分でレッドカードだからな。
【アリスターvs藤田】藤田はねえ、もう全然ムリ。結構前から流れについて行けてないんだから。ああいう負け方を見るとギャラ目的で大物との試合を受けたしっぺ返しを喰らっちゃったなと。誰も注目しないだろうけど前に対戦要求してたKISS中尾くらいがちょうどなんだな。運営側もあまり実力差のあるカードは組まないとか言ってるくせにな。でも微妙っちゃ微妙だわな。藤田ならミラクル起こすんじゃないかと思ったんだろうなあ。
【青木vs廣田】戦前は意外に廣田から見て相性良さげな感じはしたんだよ。パウンドも寝技の防御も上手いからさ。廣田から一本取るってのは結構難しいと思ったんだけど改めて青木の技術に感心したよ。問題はその後だよな。さんざん話題になったから多くは書かないけど俺は田村彰敏と同意見だよ。以前から調子に乗りすぎる部分があったけどついにやっちゃったな。騙されやすいのか純粋すぎるのか、前から自分の信じた道を声高に主張するところがあって、おそらく実生活で近くにいると高瀬大樹並に面倒かもな。話変わるけど、俺青木を見てていつも思ってたのが亀田興毅と顔が似てんだよ。あの一筆書きしたような顔な。で、2人の素行見ててさ、素行もなんとなく似てね?で、俺の“顔の似てる奴は性格も似てる”っていう非科学の頂点を極めた持論がまた一歩確信に近づいた訳なんだけども、強気で失敗あるいは成功する顔相だと思うんだわ。一筆書きっていや石井慧もじゃね?みんなビッグマウスだべ?ただ興毅は大毅の失敗が先にあったから割と大人しくなったけど、青木は今回のは誠意見せないとヤバイよ。最悪のケース、自分のせいで多くの格闘家が路頭に迷う可能性も無きにしも非ずだよ。とにかく正式に誠意のある会見しないと収まらないだろうね」
アレキ 「次は兄貴の試合語っとくか。ブレッド・ロジャース戦は結構危なかったんじゃねえの?『危険な場面はなかった』なんて言ってたけどよ」
ヒョードル 「ロジャースに関して分かったのは、アルロフスキー戦がフロックではなかったってことだね。それまでの動画見たらそこいらのデブをリングに上げたかのような動きの悪い相手ばっかだし、アルロフスキーにも短時間で終わったから強いのかなんなのかよく分かんなかったわな。でもヤツが本物だって言える一番の理由は、黒人選手にありがちな感情の起伏が少なくて常に落ち着いてたことだよ。キンボとロジャースは黒人選手の中でも肝っ玉が据わってる」
アレキ 「もう兄貴に勝てそうな相手がいないよなあ・・・」
ヒョードル 「ジョシュは俺を押さえ込みたいとこだけどそんなテイクダウン強くもないしなあ。怖いのは体調は抜きにしてレスナーに押さえ込まれ続けること、アリスターのなにかしらの一発、あとジュニオール・ドス・サントス・・・それくらいかな。それでも確率は低いと思うけどな。ショーン・カーウィンももうちょっと見てみたいけど動きは硬い」
アレキ 「ケイン・ベラスケスはどうだ?」
ヒョードル 「久々にマット・リンドランド系統のがむしゃらなレスラーが出てきたなって感じ。もうちょっと見てみたいけどああいうガンガン来る奴は相性的に俺の方が有利じゃないかな。俺が一番苦手なのは賢くてジャブが上手いストライカーだよ」
アレキ 「アリスターっていや、この間のK-1はどうだったよ?シュルト優勝の」
ヒョードル 「いや面白かったよ。ただなんでああいう面白い試合ばかりになったのか裏を読んでしまうんだがな。ハッパをかけられたんだろうなって。シュルトに勝つには前に出続けるってのは定番だけどレミー戦を見て改めて思ったね。序盤レミーが前に出てダウン取ったけど、あれはレミー本来のスタイルじゃないから。無理したんだけどそのあとまたいつものように間を取り始めてやられちゃった。シュルトは根性もスタミナもあるし長丁場になると勝ち目はないんだから怖がらずに突っ込んでいくしかないよ。シュルトの強さについて体がデカイってのを真っ先に挙げる選手は多いけど、奴はお前らよりずっと精神力強いぞって言いたいね。デカさがその自信になっている側面もあるけどね」
アレキ 「じゃあそろそろ2009年のMMAを総括してもらおうか」
ヒョードル 「今年はアンデウソンフォロワーの年って感じ。目立つところでクリス・ホロデッキーと戦ったアントニー・ヌクアーニ、キング・モー、ジョン・ジョーンズ・・・。みんなリーチが長くてジャブを機軸に、前に出過ぎないアウトスタイルなんだよね。このアンデウソンスタイルの4人の共通項として『黒人』なんだけど、黒人って物真似が大好きなんだよ。その文化にプラスしてアンデウソンの相手を小バカにしたようなスタイルも彼らから見てクールだったっていう側面がひとつ。あとアメリカでは先に手を出すほど損になりやすいってのは散々言ってきたけど、必然的にそれが形として表れた部分もあると思うよ。こないだのBJペンvsサンチェスなんかも、ペンは前には出てガンガン行ってたように見えるるけど仕掛けてはないんだよな。あくまでサンチェスに手を出させる為に距離を詰めるっていうカウンター戦術だった。この必然的な要因とが合わさってフォロワーが出てきたんだろうな」
ママ 「うっかリンゴ!」
ヒョードル 「うっ!うっかりリンゴ?うっかリンゴ? ・・・・・・あっ!こ、こりん星だプー!!間違いない!」
ママ 「何言ってんのよ。桜塚やっくんとハローキティが一夜限定ユニット『やっキティ』で披露したネタじゃないの!!何が『こりん星だプー』よ!」
ヒョードル 「あぁ!?なんだそりゃ!?誰がそんなの知ってんだ!何が『やっキティ』だバカ!時間返せ!だからチョイスがおかしいって・・・」
アレキ 「今年もよろしくお願いしま~す」
ヒョードル 「おう。しかし2009年は落ち着いた年だったなあ。うん?あれ?ママ、ママはこの新年会に呼んでないじゃないか。何で来たんだよ?」
ママ 「ロック代表として来た」
ヒョードル 「そっ、そうそう、俺のファイトマネーの配分はママ6、アレキ3、俺1で仕分け完了・・・ってコラ―――ッ!!」
ママ 「車の運転は極力避けようと思います」
ヒョードル 「うんうん、車の運転・・・避ける・・・・・・。るっ!ルルル、ルーキーズ宣伝しすぎましたってか!ベコ―――ン!!」
アレキ 「何だベコ―ンって(笑)」
ママ 「実は私、この度4億円の申告漏れを指摘されまして・・・」
ヒョードル 「よ、よんおく、そう、そう、よんおく・・・・・・・・・んぬぁぁ!!誰だよ!!」
アレキ 「茂木健一郎」
ヒョードル 「分かんねえ!分かんねえって!何で茂木!?ってか全部チョイスおかしいっしょ!他に『すぐいる?』とか『裸になって何が悪い』とか『一日五回』とか去年メジャーなやつ色々あったじゃん!そもそも市原隼人で俺限界だったし!ったくよぉ、俺がツッコミ下手みたいに思われるじゃねえか。勘弁してくれよなあアレキ」
アレキ 「『一日五回』は違うだろ(笑)」
ママ 「プッ、マリエ」
ヒョードル 「おかしい。絶対おかしい」
アレキ 「じゃあとりあえず大晦日の感想からいくか。注目カードだけな」
ヒョードル 「【三崎vsマヌーフ】これは三崎がどう攻略するのか前から見たかったんだよ。三崎に関して触れてなかったけど、良くも悪くも『臆病』な選手。スタンドで必要以上にカマかける動きをするのも、カウンターを恐れてるような躊躇のあるタックルもそう。まあ交通違反で逃走するあたりが一番表れてるのかな、だっは!ストップの速さに異議があるようだけど正直微妙でよく分からん。ていうか続けたとしても元々三崎にとって分が悪いカードだけに“同じだろうな”って思っちゃう。三崎の過去試合見てもそうだよね、テイクダウンが弱いから自分より打撃が強い相手だと勝つ術がない。やや得意としてるフロントチョークくらいしか勝機が思い浮かばないけど、マヌーフはタックル来ないからガブる状態にはなりにくいし取っても持ち上げちゃう可能性あるからね。マヌーフより1ランク上にいるとは思うんだけど相性が悪かったね。
【泉vs柴田】真逆の性質を持った2人の試合だったな。泉は常に冷静で柴田は血気盛ん。泉の冷静さはいい部分だけどもっと体重落としてスピード上げないと。ライトヘビーでこのまま続けても所詮“その他大勢”で終わっちゃうよ。
【小見川vs高谷】結果は致し方ないな。今の小見川に高谷じゃムリだよ。ただ高谷がこのまま打撃偏重スタイルで行くのなら小見川に打ちまけちゃ駄目だよね。いくら高谷が腰が強くても、寝かされても立ち上がる技術が凄くても、こうスタンドで打ち負ける試合が多いと何のための技術か分かんないよ。小見川は言う事なし。マイク・ブラウンやユライアにも勝てると思うよ。
【桜井vs郷野】マッハが本調子じゃないっぽいってのは郷野も言ってるけど、マッハは今回に限らずデビッド・バロンに負けた辺りから動きが鈍いというか重いというか。なんかここ数年私生活でもトラブル続きってか疲れてる感じするね。素人や高瀬に喧嘩売られたりビデオ流出、ボクシング会場では酔っ払う・・・。ほとんど自業自得か(笑)。郷野に関しては寝技で勝ったのがいいんじゃね。寝技強いのに持ち込まずに負けちゃう試合が多かったからな。
【所vsキム・ジョンマン】所は最近打撃が良くなってスタンドで臆することがなくなりつつあるのがいいね。今回俺はジョンマンにKOされんじゃないかと思ってた。繊細なんだろうな、所は注目されるとダメで注目されないと実力を発揮してたんだけど、今回勝って当然的な雰囲気の中で終盤まで一撃喰らうことなく集中できてたからね。ジョンマンに関しては相変わらずなんだけど、あの内容で試合終了後に堂々と手を挙げてアピールしたところが改めて韓国は中国に近いなあと当たり前の事を感じた。主張するが勝ち的な人種の強さというかがめつさというか。
【川尻vs横田】まあ予想通りの展開だったけど、川尻に関してはこういう堅い展開を見るたびにいつも“これが出来れば五味にもメレンデスにも勝てたんだけどなあ”と思わせるね。横田は運動神経は申し分ない。ただ動きすぎて自滅してる感じがするんだよなあ。マット・リンドランドやグレイ・メイナード系のドタバタ感がするというか。奴らのようにテイクダウンしたつもりが自分が頭打ってKOみたいなことが起こりそうな面白さはある(笑)。
【KIDvs金原】金原の良さはオールランダーであることが明らかだけど精神力の強さも大きいね。かといってそういう選手にありがちな頭の悪い戦い方もしないし、技術よりも目に見えない部分での強さがある選手だよ。チャンピオンつってもああいうトーナメントだったから本人も本当のチャンピオンとは思ってないだろうから、今年きっちりした形で証明したいだろうね。
KIDに関してはあんなもんだよ。虚像だよ虚像。きょぞお。KID以外でも五味なんかも過大評価されてたけど、圧倒的な勝ち方をするような“攻める力が強い選手”に抱いてしまう虚像が過大評価を生むんだよ。守る強さってのは分かりにくいからな。でもそれは色んなタイプの選手と戦うことで分かってくることで、最近やっとKIDにも五味にも“そうでもないな”っていう感覚が一般に伝わりだした感はある。ただ最近のKID見てて思うのは、昔のようにもっとタックルを使ったほうがいいってこと。あまりにも打撃偏重になりすぎてガードポジションに入るのが怖いくらい寝技の練習を怠ってるのか知らないけど、青木やノゲイラクラスの相当な寝技師でもないかぎり、今回の金原クラスには上になってパウンドを打つ戦略が取れる練習をしたほうがいいと思うな。昔のKIDのパウンド見てみろよ、アレは脅威だよ。また過去に下から極められて負けたこともないんだし、必要以上に組むのを拒むこたあないよ。あの速いタックルと強いパウンドがないのは相手からすると楽。KIDに限らずこれまで何度も言ってるけどタックルがあることで打撃も生きるんだよ。これまでにグラップラーがストライカーを打撃で押した試合どんだけある?ま、パーリング戦でのカウンターがトラウマになってるってことならそれまでなんだけどさ。
【ミノワマンvsソクジュ】これなんかグラップラーがストライカーをKOした試合の典型じゃねえの?美濃輪に関しては俺がよく言う『体重体重つってもMMAじゃそんなに関係ねーよ』論もあわせて実行してくれて感謝だわ。勇気を一番評価したいね。でくのぼうもゴロゴロいたトーナメントだったけど無差別をうたう以上“2009年DREAMで一番強かった奴”って推してあげるべきなんだよね。ソクジュは相変わらずの打たれ弱さだな。ってかもっと攻撃の幅を持たせたいね。テイクダウンの攻防見てるとバランス感覚はホント優れてる。確かリョート戦でテイクダウンも取ってんだよね。でもこのまま落ち続ける感じするなあ。
【吉田vs石井】石井は思ったとおりドン臭かったしモロかったわ。落ち込んでるのもらしいけど、このままやめちゃうかもしれないな。本人としては吉田クラスには勝たなきゃ話にならない心意気だったはずだからな。ドン臭くても柔道のようにある程度パワーでなんとかなる競技じゃねえから、ドン臭い奴がMMAでトップクラスに行くにはこれまで柔道に費やした練習よりももっと厳しい練習が必要だよ。でもそんな練習はムリだろ。なんかショックすぎて放浪の旅とか出てしまいそうなんだけど。思い詰めなきゃいいけどな。パワーうんぬんっていや、勝った吉田があの腹だからなおさらだろうな(笑)。ま、吉田に関してはマウスピース咥えるいつもの入場の仕方は減点だ。あれセンスの部分でレッドカードだからな。
【アリスターvs藤田】藤田はねえ、もう全然ムリ。結構前から流れについて行けてないんだから。ああいう負け方を見るとギャラ目的で大物との試合を受けたしっぺ返しを喰らっちゃったなと。誰も注目しないだろうけど前に対戦要求してたKISS中尾くらいがちょうどなんだな。運営側もあまり実力差のあるカードは組まないとか言ってるくせにな。でも微妙っちゃ微妙だわな。藤田ならミラクル起こすんじゃないかと思ったんだろうなあ。
【青木vs廣田】戦前は意外に廣田から見て相性良さげな感じはしたんだよ。パウンドも寝技の防御も上手いからさ。廣田から一本取るってのは結構難しいと思ったんだけど改めて青木の技術に感心したよ。問題はその後だよな。さんざん話題になったから多くは書かないけど俺は田村彰敏と同意見だよ。以前から調子に乗りすぎる部分があったけどついにやっちゃったな。騙されやすいのか純粋すぎるのか、前から自分の信じた道を声高に主張するところがあって、おそらく実生活で近くにいると高瀬大樹並に面倒かもな。話変わるけど、俺青木を見てていつも思ってたのが亀田興毅と顔が似てんだよ。あの一筆書きしたような顔な。で、2人の素行見ててさ、素行もなんとなく似てね?で、俺の“顔の似てる奴は性格も似てる”っていう非科学の頂点を極めた持論がまた一歩確信に近づいた訳なんだけども、強気で失敗あるいは成功する顔相だと思うんだわ。一筆書きっていや石井慧もじゃね?みんなビッグマウスだべ?ただ興毅は大毅の失敗が先にあったから割と大人しくなったけど、青木は今回のは誠意見せないとヤバイよ。最悪のケース、自分のせいで多くの格闘家が路頭に迷う可能性も無きにしも非ずだよ。とにかく正式に誠意のある会見しないと収まらないだろうね」
アレキ 「次は兄貴の試合語っとくか。ブレッド・ロジャース戦は結構危なかったんじゃねえの?『危険な場面はなかった』なんて言ってたけどよ」
ヒョードル 「ロジャースに関して分かったのは、アルロフスキー戦がフロックではなかったってことだね。それまでの動画見たらそこいらのデブをリングに上げたかのような動きの悪い相手ばっかだし、アルロフスキーにも短時間で終わったから強いのかなんなのかよく分かんなかったわな。でもヤツが本物だって言える一番の理由は、黒人選手にありがちな感情の起伏が少なくて常に落ち着いてたことだよ。キンボとロジャースは黒人選手の中でも肝っ玉が据わってる」
アレキ 「もう兄貴に勝てそうな相手がいないよなあ・・・」
ヒョードル 「ジョシュは俺を押さえ込みたいとこだけどそんなテイクダウン強くもないしなあ。怖いのは体調は抜きにしてレスナーに押さえ込まれ続けること、アリスターのなにかしらの一発、あとジュニオール・ドス・サントス・・・それくらいかな。それでも確率は低いと思うけどな。ショーン・カーウィンももうちょっと見てみたいけど動きは硬い」
アレキ 「ケイン・ベラスケスはどうだ?」
ヒョードル 「久々にマット・リンドランド系統のがむしゃらなレスラーが出てきたなって感じ。もうちょっと見てみたいけどああいうガンガン来る奴は相性的に俺の方が有利じゃないかな。俺が一番苦手なのは賢くてジャブが上手いストライカーだよ」
アレキ 「アリスターっていや、この間のK-1はどうだったよ?シュルト優勝の」
ヒョードル 「いや面白かったよ。ただなんでああいう面白い試合ばかりになったのか裏を読んでしまうんだがな。ハッパをかけられたんだろうなって。シュルトに勝つには前に出続けるってのは定番だけどレミー戦を見て改めて思ったね。序盤レミーが前に出てダウン取ったけど、あれはレミー本来のスタイルじゃないから。無理したんだけどそのあとまたいつものように間を取り始めてやられちゃった。シュルトは根性もスタミナもあるし長丁場になると勝ち目はないんだから怖がらずに突っ込んでいくしかないよ。シュルトの強さについて体がデカイってのを真っ先に挙げる選手は多いけど、奴はお前らよりずっと精神力強いぞって言いたいね。デカさがその自信になっている側面もあるけどね」
アレキ 「じゃあそろそろ2009年のMMAを総括してもらおうか」
ヒョードル 「今年はアンデウソンフォロワーの年って感じ。目立つところでクリス・ホロデッキーと戦ったアントニー・ヌクアーニ、キング・モー、ジョン・ジョーンズ・・・。みんなリーチが長くてジャブを機軸に、前に出過ぎないアウトスタイルなんだよね。このアンデウソンスタイルの4人の共通項として『黒人』なんだけど、黒人って物真似が大好きなんだよ。その文化にプラスしてアンデウソンの相手を小バカにしたようなスタイルも彼らから見てクールだったっていう側面がひとつ。あとアメリカでは先に手を出すほど損になりやすいってのは散々言ってきたけど、必然的にそれが形として表れた部分もあると思うよ。こないだのBJペンvsサンチェスなんかも、ペンは前には出てガンガン行ってたように見えるるけど仕掛けてはないんだよな。あくまでサンチェスに手を出させる為に距離を詰めるっていうカウンター戦術だった。この必然的な要因とが合わさってフォロワーが出てきたんだろうな」
ママ 「うっかリンゴ!」
ヒョードル 「うっ!うっかりリンゴ?うっかリンゴ? ・・・・・・あっ!こ、こりん星だプー!!間違いない!」
ママ 「何言ってんのよ。桜塚やっくんとハローキティが一夜限定ユニット『やっキティ』で披露したネタじゃないの!!何が『こりん星だプー』よ!」
ヒョードル 「あぁ!?なんだそりゃ!?誰がそんなの知ってんだ!何が『やっキティ』だバカ!時間返せ!だからチョイスがおかしいって・・・」
アレキ 「今年もよろしくお願いしま~す」