Vol.84 FNY (17) Photographer / Danny Evans
Fabulous New Yorkers 17回
Photographer / Danny Evans
とてもユニークな写真家、ダニー・エバンスさんを紹介しましょう。彼は絵を描いたり、彫刻を作ったりしていましたが、1999年ごろから写真の仕事を中心に活躍しています。
"House & Garden” や"Wallpaper”, “The New York Observer”, “Radar”などで彼の写真が掲載されました。
でもこのRadarの表紙の二コール・キッドマンそしてシャロン・ストーンはすこしおかしいと思いませんか。そうなのです。ダニーさんは有名人を"Make Over" ではなく、コンピューターで“Make Down”してしまい、ごく普通のいや、それ以下の姿に変えてしまうのです。こんなふうにしちゃってセレブリティからクレームがついたりしないのでしょうか。
「大丈夫ですよ。僕はアメリカのほとんどの有名人をメイク・ダウンしたけれどもクレームは来ませんよ。この間はヒルトン姉妹から面白いとほめられましたよ」
ダニーさんのユーモアのセンスと技術にかかったら、世紀の美女のコール・キッドマンも、サラ・ジェシカ・パーカーも、シャロン・ストーンもヒルトン姉妹も普通のおばさんになってしまうのです。
こんなセンスの持ち主のダニーさんの写真は、だからとてもユニークです。
人形の顔のシリーズの写真はなんだか、不気味でもあります。
でも彼は素敵なポートレートも撮れますよ。
このモノクロ写真はダニーさんが、バーニーズのウィンドーの仕事をしていた時のディレクターのサイモン・ドナンさんのポートレートです。ごく自然な感じがいいですね。
でも何といっても現在のダニーさんが力を入れていて、とてもダニーさんらしいのが、この写真の人です。
彼女の名前はゲイ・カーリングトンさん。ダニーさんが創りだした女性です。彼女は昔のセレブリティで、最近、カムバックしてきて、若いセレブリティにアドバイスを与えているという人物設定です。彼女の最近のメッセージはこちら
でご覧いただけます。
声の主はダニーさんのパートナーで、このブログにも登場してもらったことがあるニール・デッカー
さんです。
二人の息のあった共同作業を楽しんでください。ニューヨークには本当にユニークでファービュラスな人が多いので、飽きることがありません。









