Vol.68 FNY(15)Samuel Botero/ Interior Designer | 伊藤操のブログ

Vol.68 FNY(15)Samuel Botero/ Interior Designer

Fabulous New Yorker : Interior Designer Samuel Botero



定期購読している雑誌“ARCHITECTURAL DIGEST”や毎週日曜日に放送される”OPEN HOUSE”などでアメリカのため息のでるようなインテリアを見るのが楽しみです。


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そんなインテリアを手掛けているのが、今回登場するSamuel Botero さんです。



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彼は主に個人宅のインテリアを米国内だけでなく、ブランス、イタリア、メキシコなどでもデザインしています。サミエルさんは彼のデザイン哲学を次のように語ってくれました。
「インテリアで一番大事なのは色です。顧客の要望に耳を傾けて、プロとしての見識で、その顧客に最もふさわしい色やスタイルは何かを決めていきます。顧客の好きなことだけでなく、嫌いなことも聞き出すのも重要です」
そして顧客の求めているものが決まると、サミエルさんはガーデンデザインナー、ファニチャーデザイナー、ラグデザイナーなど様々な分野のプロフェショナルに彼のビジョンを伝えていきます。それはまるで最終ビジョンを持っている映画監督のような作業だと言います。
サミエルさんの仕事は“ARCHITECTURAL DIGEST”や ”INTERIO DESIGN”などにも何回も登場しています。



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“INTERIO DESIGN”の表紙の部屋も彼のデザインです。
いくつか、彼の顧客の家を拝見しましょう。まず6階建のタウンハウスです。
暖炉とシャンデリアのあるベッドルーム。ニューヨークの公園が見渡せる窓も素敵ですね。

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豪華なヨーロッパ風のインテリアに違和感なくおさまっているのはなんと村上隆の絵です。

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天井にスクリーンがはめ込まれている落ち着いたシアタールームです。こんな部屋でクラシック映画を見たいですね。


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そして見てください。このドレッシングルーム!


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女性なら誰でも夢に見るような部屋ですよね。この女性オーナーはウィッグをたくさん持っているので、その収納が一番の問題でした。そしてヘア―ドレッサーが来て、この緑の椅子にオーナーが腰掛けて、ヘアを整えていくのです。
別な家を覗いてみましょう。
ニューヨークの夜景を見渡せるベッドルーム。豪華な毛皮のベッドカバー! おしゃれなニューヨーク映画のワンシーンのようです。


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カラフルなクッションと本棚のあるモダンなリビングルームも欲しいですね。


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最近アジア的な雰囲気も人気があります。
なんと仏像があります。


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黒い招き猫のあるリビングルーム。まるでアートのように猫が収まっていますね。


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サミエルさんのビジネス・パートナーはEmery Von Sztankoczyさんで、二人でお互いの感性を尊重し合いながら、デザインをしています。


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二人は日本のアートをコレクションしており、日本の美からインスピレーションを受けているとのことです。特に写楽、豊国などの浮世絵版画をたくさん持っているそうです。まだアジアでは仕事をしたことがないので、是非、日本でも仕事をしたいと意欲を語ってくれました。ああ、彼らにインテリア・デザインをお願いできたら、どんなに素敵でしょう!