Vol.57 Young Artists
Young Artists
ヤング・アーティスト
ニューヨークはアートの中心で、世界中のアーティストが集まっています。ニューヨークと言ってもマンハッタンだけではなく、隣のブルックリンのウィリアムズ・バーグという地域が最近、アーティストに人気があります。この地域は80年代のマンハッタンのイースト・ビレッジと言われており、特に若いアーティストが集まっています。
今回はウィリアムズ・バーグで活動している若きアーティストを紹介しましょう。
写真左から画家のヒロ・クラタさん
ミュージシャンのマサルさん、画家のカールさん、コンセプチュアル・アーティスト・デザイナーのアレックス・ダッジさん
。
ヒロ・クラタさんの絵はカラフルでグロテスクでパワーがあります。
若者らしい感性に溢れた作品で日本やヨーロッパ、米国でも個展をしています。
ミュージシャンのマサルさんは “トラブル・アンドリュー”という人気バンドのベーシストをしています。米国の若者に人気があるとか。
今度コンサートに行くのが楽しみです。
カールさんの絵はシンプルでダイナミックです。
ドイツ人と日本人のハーフである彼は背が高く、彼の描く絵はやはりとても大きいのです。近々カルフォルニアで個展があるそうで、その為に今、大作を描いています。
アレクッス・ダッジさんはマンハッタンのチェルシーのギャラリーでディレクターとして働いていましたが、現在は自分の作品作りに専念しています。そして、ウィリアムズ・バーグにあるKlaus Von Nichtssagend Gallery
で個展をしました。
アレックスさんは日本人の物理学者とビデオ・ゲーム制作者の3人でGENERATIVEという会社を立ち上げました。この会社はモービルテクノロジーの視覚化に焦点を当てたリサーチと開発を行っています。そして今回の展示ではこの会社のコンセプトであるテクノロジーとデザインと人間の関係をベースにアレックスさんがデザインした作品が展示されていました。白い空間には不思議な作品が並んでいました。
The Power Stepという白いスニーカーは、人が歩くたびに靴に埋め込まれた電池に電気が保存されるのです。なんとエコな作品でしょう。その電気は携帯電話や、デジカメ、レコーダーなどに充電できるのです。私は取材の時にデジカメやレコーダーが電池切れになることがあるので、こんな靴を履いて取材に行けば便利ですね。
帽子のようなものはThe Sleep Talkerというもので夢を見ながら他の人とその夢をシェアしコミニュケーションできるのだそうです。新しいソーシャル・ネットワークを構築できそうですね。
The Vantage Pointはこれをつけていると内蔵されたカメラが見た物すべてを記録し、それを遠く離れた人ともシェアできるというものです。ニューヨークで見た景色を同時に東京の友人も見ることが出来るというものです。
なんだか、夢のような作品が並んでいます。まだ実用化までには至っていませんが、こうしたアーティストの夢が未来を切り開いていくのです。
アレックスさんが座っているのはZAISUです。スイングしながら座り、ノートパソコンなどを使う時に便利そうです。腰の負担もないとのことです。
これはすぐにも実用化出来そうですね。きっとアレックスさんはこのZAISUに座って未来を見ているのでしょう。










