Vol.48 Kenji Takenaka / Flower Artist | 伊藤操のブログ

Vol.48 Kenji Takenaka / Flower Artist

Flower Artist

竹中健次


2人目のフラワーデザイナーの竹中健次さんを紹介しましょう。彼は実家が花のビジネスをしており、彼にとって花はとても身近なものだったのです。


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別な花屋で修行し、生け花を習い、2000年から3年間、ニューヨークに住んでから、ニューヨークの魅力に取りつかれました。大阪で2009年にフラワースクールを始め、Noir Hannaという会社を若くして立ち上げ、2009年から本格的にニューヨークでの活動を開始しました。


彼の花のスタイルはシンプルでありながら、ゴージャス。ダイナミックなスタイルの中にディテールに凝った日本人らしい繊細な感性が光っています。



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(Courtesy; Hyatt Regency Osaka)


そんなスタイルがニューヨークで受け入れられ、大きな仕事をこなしています。昨年の10月にカーネギ―ホールのシーズン・オープニング・ナイトの為に舞台とロビーに花を生けました。



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(photo by Chris Lee 2009)


日本人としては初めてのことです。好評だったために今年の9月のオープニング・ナイトの花も手掛けることが決まりました。
またジュエリー・デザイナーのイヴァンカ・トランプのお店のイベントでも花を飾りました。



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(Photo by Michael Jurick)


イベントのパーティ会場でも、ダイナミックでユニークな花を生け、ゲストの目を引いていました。



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(Photo by Michael Jurick)

また前にこのブログで紹介したウェディングデザイナーの吉岡順子さんのショールームの花も手掛けました。



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(Photo by Michael Jurick)


最近、フラワーレッスンをニューヨークでも始めました。この日は黄色がテーマカラーで向日葵と薔薇をメインにしてガーデンに咲くように自然に生けるレッスンです。


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「毎月、花の色を決めています。同じ色でも花によって微妙に違い、その微妙な違いを感じながら、花と対峙して生けていくことが大事だと思います」そう語る健次さんが着ているセーターも黄色です。



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「同じセーターで色違いをたくさん持っていて、花の色やその日の気分に合わせて着替えています」
私が彼のオフィスを訪ねた時は、ブルーの花瓶と水に合わせてブルーのセーターを着ていました。一番上の写真をもう一度見てください。こうしたスタイルを持つこともアーティストとしてニューヨークで活躍していくのに、大事なポイントのような気がします。


今後の彼の夢はニューヨークでウェディングパーティの花を手掛けること、そして、フラワーアーティストとしての地位を確立することです。"花の彫刻家“を目指して竹中健次さんの奮闘は続いています。

彼のウエブサイト は7月以降見ることができます。