Vol.47 Junko Miura/Flower Artist | 伊藤操のブログ

Vol.47 Junko Miura/Flower Artist

Junko Miura/Flower Artist

三浦順子  フラワー・アーティスト


花を貰って喜ばない人はいないでしょう。これは世界的な真実です。ニューヨークの人も本当に花が大好きです。ニューヨーク中の公園にはたくさんの花が咲き乱れていますし、誕生日、結婚祝い、ヴァレンタインデーとなにかつけて、花を送ります。


そんなニューヨークの花の世界で、日本人の素晴らしい感性を生かして、活躍しているフラワー・アーティストが居ます。二人紹介しましょう。


一人目は三浦順子さん。



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彼女は池坊の師範免状を持っています。その生け花の基本を生かして、海外でも通用するモダンなスタイルで米国の多くのクライアントを獲得しています。またニューヨークで日本人とアメリカ人にウエスタン・アレンジの生け花を教えています。



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実は私が彼女の生徒第一号だったのです。彼女のセンスの良さにあこがれて、無理やりに頼んだのです。私の思った通り、教えた方にもセンスがあり、その後、生徒が増え、今ではボタニカル・ガーデンの学校の人気ナンバーワンの講師です。彼女の花のスタイルは生け花的な空間美をいかして、そこにダイナミックな動きを取り入れています。


「米国の花は画一的で、量が多く、丸みのある形が多いのです。私のスタイルは、シンプルで空間を生かしながらもダイナミックです。西洋と東洋のフュージョンスタイルと言えます。色は単色か、2,3色で抑えています。また色のグラデーションを生かしています」



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順子さんのシンプルでダイナミックなスタイルは、米国に衝撃を与えました。2001年にニューヨーク・オーキッド・ショーで"ベスト・生け花"と"ベスト・フローラル・ディスプレイ”賞を獲得し、その後、ほぼ、毎年、順子さんと彼女の生徒が"ベスト・生け花“賞を獲得しています。
資生堂、ヒューイッド・パッカー、レストラン・ノブなど様々な企業のパーティやイベント、ウェディングパーティの花を手掛けています。



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ブルーミングデールズのブルガリの香水売り場でも特別デモンストレーションを行いました。



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「最近の花のトレンドは、グリーンと白で、ニューヨークでもシンプルな花が好まれ、人気の花はスズランです。以前はスズランなどは見向きもされなかったのですよ」
スズランが好まれるようになったのもきっと、順子さんが紹介した日本のシンプルな感性が米国に受け入れらたからでしょう。お花を通して、日本と米国のかけ橋になれればと願う三浦順子さんの意志は浸透してきています。



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彼女のアトリエで春の花パーティが行われました。春の花々がゲストを暖かく迎えました。



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生徒に囲まれて三浦順子さんは、花をとおして、日本の美意識を米国に紹介し続けようと決意を新たにしています。



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次回の夏の花パーティも楽しみにしていますよ。

こちら から、 彼女の花がもっと見られます。