Vol.34 Bridal Designer 2 Junko Yoshioka
Bridal Designer 2 Junko Yoshioka
ブライダル・デザイナーのジュンコ・ヨシオカさん
日本人ブライダル・デザイナーの二人目はジュンコ・ヨシオカさん。ジュンコさんは日本のテレビ「情熱大陸」にも登場しましたので、ご覧になった人もいるでしょう。
ジュンコさんは、Junko Yoshioka
というブランド名で、2002年に会社をたちあげ、ウェディングとイブニングドレスを制作しています。Town & CountryやWWDやブライダル・マガジンなどに多く取り上げられ、ジェシカ・アルバやヘレン・ハントなどのセレブも彼女のドレスの愛用者です。オスカーや、グラミー、エミー賞などのレッドカーペットにもジュンコさんのドレスが登場しています。
ブライダルという人生の大切な瞬間のすべてのプロセスを体験できるという理由で、ブライダル・デザイナーになったというジュンコさんは、米国、日本、香港、ドイツでドレスを販売していますが、ニューヨークのショールームで一人一人に注文ドレスを作ることにも情熱を傾けています。
ドラマティックな長い廊下と、高い天井、大きな鏡のあるショールームでウェディングドレスを作るのはどんな気持ちでしょう。
「ブライダルというのはドラマの多い世界です。ドレスを作る時は家族でいらっしゃるので、母と娘の関係がよく見えて面白いですよ。娘に張り合う母親とか、泣きだす花嫁とか、一度キャンセルになっても、他の人とすぐ結婚することになってまたドレスを作りに来る人とか様々な人生が見られるので本が書けそう」
と笑うジュンコさん。
2010年の秋の新作は、“熱帯雨林のようなワンダーランドの旅”をイメージして、森の中を走り抜ける少女のような動きのある軽いドレスです。
ゴールドのアクセントを螺旋状にいれた動きが美しいドレスは今シーズンの代表作です。
ショール―ムで行われたショーの中からいくつか、見てみましょう。入り口に生けられたフラワーアーティストのケンジ・タケナカさんの薔薇がショーを盛り上げています。
裾のフリルの動きがエレガントですね。
マーメイドシルエットが大人の魅力を発揮しています。
貝殻のような光沢のあるシルバーのアクセサリーが素敵です。
1歳半の娘を育てながら、仕事をするジュンコさんの次なる挑戦は、アジア市場に進出すること、カクテルドレスを10月のショーで発表すること。そして、何年後かに、娘さんのウェディングドレスを作ること。
「その時には、娘と張り合ったり、泣いたりするのかしら?」と言いながらも、うれしそうです。
ニューヨークで仕事をするのは大変ですが、「自由に自己表現が出来るので」と大変さも忘れて今日もジュンコさんはアメリカ人のスタッフと一緒に楽しそうに働いています。






