Vol.17 2010 Fall/Winter New York Collection Ⅳ
2010 Fall/Winter New York Collection Ⅳ
ニューヨークコレクションレポート第4弾です。
今回は、日本人デザイナーとして唯一ニューヨークコレクションに参加しているTadashi Shojiさんを紹介しましょう。
タダシさんは、ロサンジェルスをベースに、着やすくリーズナブルな価格のドレスを作り、注目されています。
彼の服は独自のカッティングにより、女性の体をより細く、美しく見せることで定評があり、米国だけでなく、日本、中国の多くの女性たちに支持されています。
そして、ミス・ユニバース世界大会の公式デザイナーも務めています。
タダシさんのその服作りの秘密がテレビ東京の「世界を変える100人の日本人」(2010年1月29日放送)という番組で紹介されました。
「僕は男性だからドレスを着ることはないけれども、自分の中のイマジネーションでどのようにすれば心地よくて、綺麗に見えるかわかるのです。そして、モデルやセレブリティだけでなく、どのような体型の女性でも美しくなって欲しいのです」
そうなのです。
モデル体型ではない普通の女性が美しく見えるドレスを、私たちは求めているのです。
2010年秋冬コレクションから~さりげなく二の腕をカバーしています
二の腕や、お腹のポッコリなど大人の女性が気にしている部分をカッティングや、ドレープ、フリルなどでカバーし、それをデザイン的にアレンジしてしまうのです。
2010年秋冬コレクションから~何段ものフリルが体の欠点を隠します
ですから、あの今、話題のスーザン・ボイルも彼のドレスで大変身したのです。
USハーパース・バザーの2009年9月号で、スーザン・ボイルのインタビュー記事が掲載されましたが、その時に彼女が着ていた黒いドレスがタダシさんのドレスなのです。
そして、この写真が、彼女のデビューCDにも使用されたのです。
2010年の秋冬コレクションはいつものように、ドレープを利かせた美しいドレスがたくさん登場。
どのドレスも女性の体に優しくフィットします。
私も着たことがありますが、軽くて、体を締め付けないのにほっそりと見えるのです。
彼は今、ロサンジェルス、ニューヨーク、東京、北京と毎月飛び回っています。
タダシさんがニューヨークに来るといつもおいしいお寿司を一緒に食べに行きます。
そんな時、仕事のことだけでなく、プライベートなことも話してくれるので、私にとってとても貴重な時間なのです。
米国で成功するのは、並大抵ではありません。
でもタダシさんのすべての女性を美しくしたいという情熱とスタッフへの責任が彼を成功へと導いたのでしょう。
タダシ・ショージさんのウエブサイト(www.tadashiinternational.com )にアクセスしてみてください。
2010年春夏コレクションも見ることができます。




