Vol.14 2010 Fall /Winter New York Collection
2010 Fall /Winter New York Collection
2月11日に2010年秋冬ニューヨークコレクションが始まりました。
93年からファッション業界の中心セブンスアベニューに近いブライアントパークにテントを設置し実施してきたコレクションもこの地での開催は今回が最後になります。
ブライアントパークに設置されたテントの外観
11日のニューヨークタイムズでもこの場所での最後の開催について、大きな記事を掲載しました。
ニューヨークタイムズの記事
大勢のプレスやバイヤーが集まり、このブランドの人気ぶりを物語っています。
US版ハーパース・バザーの編集長グレンダ・ベイリーさんにも久しぶりに再会しました。
テレビレポーターのインタビューに心よく応じていました。
コレクション会場での楽しみは、新しい作品を見るというのももちろんなのですが、客席に座っている人や会場内の人のファッションを見るのも楽しみの一つです。
大きな帽子をかぶった女性はひときわ目を引いていました。
黒人の男性はデザイナーだそうで、自作を得意げに着こなしていました。
テレビのレポーターも一生懸命おしゃれをしています。
誰かが写真を撮り出すとほかのカメラマンやエディターも撮り出し、「誰なの?」と聞きあっていますが、誰だかわからずに撮影していることもあります。
私の小説「私をみつけて 」でも主人公のジャーナリストの夕子が初めて、ニューヨークコレクションに参加した時に女性たちを観察したシーンがあります。
“ほとんどのバイヤーやプレスは女性だ。みんな完璧にスタイリッシュだ。本物のショーの前のミニショーを見ているような気持ちで、私は列に並びながら、彼女たちを観察した。カルバン・クラインやアン・クライン、ラルフ・ローレンの服が多く見られる。組み合わせを重視した、シンプルなスポーツ・ウエアがこうした戦場にはぴったりなのだろう。大きなイヤリングやネックレス、帽子、スカーフ、カラータイツ、太いベルトといったアクセサリーが見事な武器になって彼女たちを守っているかのようだ”
この小説は80年代が舞台です。
ラルフ・ローレンやカルバン・クライン、アン・クラインは今でも女性たちの人気ブランドですが、2010年の今、ショーに出席する女性たちのスタイルは、組み合わせ重視のスポーツ・ウエアよりも、もっと自由でボヘミアンで、一見ではどのデザイナーだかわからないほど、みんな個性的になっています。
最近、ニューヨークコレクションにはどんどん新しいデザイナーが参加して、今回は展示会方式を含めるとなんと総数は400以上!
とても全部は見ることはできませんが、活気を帯びたニューヨークコレクションに心が躍りました。
またニューヨークコレクションのトピックスをレポートします。
お楽しみに。






