今、あなたには何人の「友達」や「知り合い」が居る?純粋に「リアル」な付き合いをしている人、「SNS上」だけで繋がっている人。分けてもいいし、両方含めてカウントしてもいい。まぁ、「リアル」と「SNS」どちらとも繋がってる人も居るんだろうし。そして、その数がどれくらい居るのかは分からないが、その中には「よく会う人」と「とりあえず繋がっているだけ」の状態の人も居るはずだ。全ての人の事まできちんと把握する事はほぼ不可能に近いだろう。ずっと長く付き合っている人も一時的な関わりの人も居て、その上「入れ替わり」だって頻繁に起こる事だし。私の個人的な経験で言えば、「順境」の時、要するにやる事なす事上手くいって、イケイケどんどんの時に知り合った人とは今、ほとんど付き合いもやり取りもない。どこで何をしているのか不明だし、こちらも興味はない。思い出したくても顔も名前も一切思い出せない人も多い。だが、その一方で「逆境」の時、いわゆる「弱り目に祟り目」で「八方塞がり」そんな状態で出逢った人との交流は今でも途切れる事なく続いていて、中には「生涯の友」とも言える様な人との出逢いもあった。私と知り合った事がきっかけで運命の人と巡り会えた人も居る。誰でもそうだと思うが、人間というのは簡単に「手のひら返し」する物だ。「よくこんなに器用にクルクルとひっくり返せるな」と感心してしまいたくなるほど分かりやすく、且つ露骨な人も居る。それまで散々バカにしたり、見向きもしなかったくせに、ちょっと有名になって「知名度」が上がった途端すり寄って来る輩も居る。そして、落ち目になればまた離れて行く。資産を手にした時もそうだ。それまで、そんなに親しい訳でもなかったはずなのに急に「友達ヅラ」をして、おこぼれに預かろうとする奴も。そういう「日和(ひよ)る人」というのは私やあなたの人生において、ほぼ「好影響」をもたらさないんだ。だが、「逆境」で出逢い、救いの手を差し伸べてくれたり、具体的なアドバイスをしてくれたりと「損得抜き」で親身になってくれた人や離れて行く人が大勢居る中でも最後まで離れずに側に残ってくれた人。そういう人こそ私やあなたにとって、本当に必要な人だし、守らねばならない人だ。            「順境にて、出逢う人。ただのお調子者。人気がある時、勢いがある時、羽振りが良い時だけ寄って来て利用価値が失くなれば、すぐに遠ざかる。逆境にて、出逢う人。そんな人に出逢えたら、我が意を得たりだ。多くを語らずとも背中(せな)で理解す。順境にて、出逢う人。自分さえ良ければと願う人。逆境にて、出逢う人。大切な人の事を祈る人。どちらに比重を置くべきかは天秤にかけるまでもなく。」今日もあなたに幸あれ。続く。