あっ!もうこんな時間だ。何だか君と居ると時間が経つの、あっという間。さっき会ったばっかりなのにすぐ帰る時間になっちゃう。しょっちゅう会えればいいんだけど、二人なかなか会えなくてね。LINEとかDMでメッセージのやり取りはいつでも出来るけど、それも虚しくなる時があるし……やっぱりさ、こうして直接会って一緒に過ごしたり、とりとめのないおしゃべりしてる方がずっと楽しいし、幸せだよね。貴重な時間を僕のために割いてくれてありがとね。えっ?それは君も同じ?そうなんだ。他に予定入ってても、君の事優先するに決まってるじゃん。だって、会える日は限られてるからね。ゴホン、ゴホン。あれ?ちょっと風邪ひいたかな?喉の調子がおかしいな。(ここで彼女が大丈夫?と心配そうにする。)あっ、うん。大丈夫。(もしかして、泣いてる?○○くん泣いたら、私も泣きたくなっちゃうよ……)あっ!違う違う。これは咳(せき)した拍子に出ちゃっただけだから……僕は下手くそな嘘をついて誤魔化した。                                                                           「あの日、地下鉄の改札で急に咳が出て、涙にじんで止まらなくなった。君と過ごしてたさっきまで、嘘みたいだね。もう帰る時間だよ。君と僕の腕時計、一緒に並べて。君と僕の手のひらをそっと重ねて。愛という窮屈をがむしゃらに抱きしめた。ふたり、会える日が少ないから、いつも別れ際でため息ばかりついてる。何も言わないで。君の姿。消えてしまうまで、見送ってあげるから。君と僕の思い出はまだまだ少ない。ずっと、ずっと歩こう。道を探して。愛という窮屈をいつまでも抱きしめて。春の強い風も、夏の暑さも、秋の寂しさも、冬の寒さもふたりでなら歩いて行けるさ。あの日、地下鉄の改札で急に咳が出て、涙にじんで止まらなくて、手すりを越えて、君を抱きしめた。」ねぇ、君と僕はまだ付き合い始めたばかり。だから、この先どうなるかなんて分かりっこない。僕たちがどういうANSWERに辿り着けるのか考えてみようよ。幸せなANSWERなのか、痛々しいANSWERになるか見定めよう。そのためのQUESTIONは投げかけているんだ。二人で決めたQUESTION。ANSWERが出るのは、これからの話。原曲槇原敬之「ANSWER」※この曲はマッキーが18歳の時に作った。今日もあなたに幸あれ。続く。