忘れたいほど、辛い事があった時や、立ち直れないほどショックを受けた時は癒しが欲しくなる。癒す方法は色々とあるけれど、何をやっても手に付かない時だってある。そんな時はどうすればいい?そんな時は無理にあれこれやろうとしなくていい。ただ時が過ぎるのを待てばいい。千々に乱れた感情も時間が経てば平穏に戻る。時の流れのままに。時間が何よりの特効薬。これを「日にち薬」という。身体が怪我や病気になったら治療したり、薬を使ったりと対処できる。この症状にはこの薬や処置がいいと分かっているから。でも、心が不調になった時はそうは行かない。心の病気でも薬や処置は行えるけど、人の心はとても繊細でデリケートだから効果が分かりにくい。壊れ物を扱う様にしないとその人の心は回復できないほどボロボロになってしまう。だから中途半端に外側からアプローチせずにその感情と向き合う。最初の内はネガティブになるけど徐々にフラットに近づけていく。大きな刺激を求めず、日々の生活をこなしていくと、どこかのタイミングであれだけ辛かった事やイライラした事がどうでもよくなる瞬間が来るのかもしれない。それは3日後かな?いや、3日じゃ早いな。3週間、3ヶ月、3年くらいかな?人によってダメージが回復するスピードは違うから一概には言えないけど。でも、何をやっても解決しなかった問題が時間の経過とともに消えていくのは確かだと思う。あなたは3年前何で悩んでいましたか?どんな事で困っていましたか?未だに継続中の人も居るかもしれませんが、大抵の事は解決したり、乗り越えたのではありませんか?笑い話に変わっていたり、話のネタになっていたりもしませんか?もちろん時では解決できない事もありますよ。その場合は現実的な対応は当然するとして。                                                                       「私やあなたが傷付いて、どうしようもない時は、自分だけの日にち薬を作りましょう。足し算をしたり引き算やかけ算、割り算も使って。試行錯誤を繰り返してオリジナルブレンドの日にち薬が完成します。それでも万能じゃないから、毎日何かを入れ替えて微調整をする。その日の気分にあったテイストにする。そうやって日にち薬を飲んだり、塗ったり貼ったりしている内にやがて心の傷も静かに癒されていく。あなたを癒す日にち薬は必ず見つかるから。」今日もあなたに幸あれ。続く。