2024.08.09 横浜スタジアム
横浜DeNA 5 - 2 ヤクルト
梶原が快心の一発で同点に!
2点ビハインドで迎えた3回裏の攻撃。
先頭の桑原が内野安打で出塁してノーアウトランナー一塁の場面で打者は2番の梶原。
その初球。
内角に入ってきたストレートに対し、積極果敢にバットを出していきました。
差し込まれることなく閃光のように走るバットが捉えた打球は鋭い打球となってライトスタンドへ一直線。
価値ある同点2ランとなりました。
梶原のホームランはルーキーイヤー以来。
今年のオープン戦ではレフト方向へのホームランも見せていて、打撃開眼が期待される中、レギュラーシーズンではホームランがありませんでした。
シーズン途中で確実性を重視した打撃フォームへ変更しヒットを量産し、徐々にスタメンを増やし、今や梶原は攻撃の中心にいると言っても過言ではない立場。
確実性を重視しているとは言ってもスイングの鋭さは健在だったため、ホームランはそのうち出るとは思っていましたが、ここ一番というところで出てくれました。
チームはこの同点ホームランを足掛かかりとして逆転。
快心の一発から快心の逆転勝利へ紐づきました。
チーム首脳陣としては将来の3番バッターを想定してると聞きます。
タイプとしてはバッチリでしょう。
今シーズンも終盤。
数年前は「梶」「梶さん」と言えば「梶谷」でした。
今は誰もがベイスターズの「梶」と言えば「梶原」となりました。
投手陣奮闘でヤクルト打線に隙を見せず
先発の石田裕太郎は初回に連打で1点を失い、3回にも1点。
上位打線に対して苦慮しているピッチングで3回までで4安打を許す苦しいピッチング。
ただ、梶原の一発で同点に追いついてから4回、5回、6回、7回と三者凡退に。
結局7回を終って91球と圧巻のピッチングとなりました。
ストレートを中心に低め低めにコントロールされる石田本来のピッチングが蘇りました。
すると、継投も抜群。
8回には中川が三者凡退として3点リードで迎えた9回表。
多くのファンが森原を予想していた中で、場内に流れるゾンビネーション。
不意を突かれた客席からは大歓声が巻き起こりました。
三浦監督がリリーフ陣の負担を分散させるため施策。
ただ、山﨑が先頭の3番サンタナにストレートの四球を出してしまい、やや不穏な空気に。
ここで牧とオースティンがマウンドへ。
オースティンが山﨑にかけた言葉は「君はスーパークローザーだから大丈夫」ということだったらしい。
山﨑が蘇りました。
4番村上、5番オスナ、6番太田と三者連続三振に切って取りゲームセット。
あまりの変貌ぶりに驚きを隠せませんでしたが、ストレートは良いところに決まっていました。
結局ヤクルト打線は4回以降はノーヒット、出たランナーは山﨑が与えたサンタナへの四球のみでした。
石田が粘って立て直し、リリーフがしっかり締める。
投打がかみ合った見事な試合内容でした。