2024.07.09 横浜スタジアム

横浜DeNA 6x - 5 中日

オースティンがチームを救う一発!延長11回裏、二死無走者からのあサヨナラホームラン!

延長11回裏も2アウトランナー無し。

序盤から優位に試合を進めてきたのが中盤から暗転。

同点に追いつかれてから何とかリリーフ陣がこらえるも、次の1点が取れず。

何とか11回に決めたいところ。

オースティンがフェリスのストレートを捉えました。

快音を残した後、その打球方向を悠然と見送るオースティン。

打球はグングン伸びて、総立ちとなったスタンドのファンの声援の中、バックスクリーン右へ飛び込むサヨナラホームラン。

苦しいチーム状況の中で、そのチームを救う価値ある一発。

ホームベース付近ではしゃぐチームメイトの中に飛び込むようにホームベースを踏みました。

劇的なサヨナラゲームを決めた後、ファンへの挨拶のために整列するオースティンに対し、青い薔薇を三浦監督が手渡し。

筋肉だらけの大男ながら、こんなに薔薇の似合う男も珍しい。

 

内容は課題が多かった

内容としては厳しいものも多かったですね。
リリーフ陣がやはりピリリとしない。
疲労が見え隠れする選手が多くなってきています。
プロ初勝利となった11回表を投げた徳山に至っては、相手の走塁死で2つのアウトも貰いながらヒット1本に2つの四球というものでした。
ほろ苦い初勝利となりましたが、今のチーム事情の中では貴重なピース。
奮起を期待します。
 

いや、それにしても11回表の山本祐大の強肩は凄かった!

11回表、制球に苦しむ徳山、そしてチームを救ったのは山本祐大。
無死から二塁打で出塁した龍空、リードが大きいところを矢のような送球でアウトに。
その後に相手がしかけたエンドランで高橋の盗塁を刺しました。
徳山が苦しいピッチングの中で獅子奮迅の活躍。
打ってはソロホームランを含む4安打。
試合を支えたのは祐大ですね。

石田裕太郎、勝利ならず

先発の石田裕太郎は5回2/3を投げて球数96球、8安打2四球で3失点。
4-0と4点リードで迎えた6回のマウンドに立つも、犠牲フライで1点を失いながら2アウトまでいきながら板山に痛恨とも言える2ランホームランを浴びて降板。
ベンチとしては7回くらいまではと考えていたはずですので、様々な意味で計算が狂いました。
 
今日の石田は立ち上がりからいつものようにテンポよく投げてはいました。
基本的にストレートが低めに決まってはいましたが、時折上ずったところをミートされるシーンが目立ってもいました。
それでもスライダーとシンカーを織り交ぜアウトを積み重ねていました。
ただ、シンカーが抜けるシーンも多かった。
そのことでストライクを取りに行ったストレートを中日打線としては狙いやすかった部分はあったかと思います。
知らず知らずのうちに、スタミナを削っていたのかもしれません。
 
6回はストレートが全て高めに入っていました。
得意のシンカーもなかなか制球できず、追い込んでから勝負に出たストレートが高目に浮いたところをことごとく痛打。
最後は板山の2ランホームランが飛び出したという結果に。
結果から言えば投手交代のタイミングを誤ったとも言えますが、ベンチとしてはこの回は投げ切って欲しいという願いがあったことと、それにしても中日板山の状態が良すぎたとも言えましょう。
 
その後に1点追加してスコアは5-3とするも、7回にウィックが制球が乱れ1失点、尚もピンチで火消しに入った京山が同点タイムリーを浴びて同点に。
石田裕太郎の勝利の権利は無くなりました。
 
暑い夏の登板でスタミナに課題は残すも、ストレートの軌道は見事なもの。
上記ではストレートとシンカーの制球について書きましたが、基本的に荒れるようなことはなく、見ていて計算の立つ投手なのは間違いありません。
大事な9連戦の第1戦目に指名されたことからベンチの信頼は分厚いもの。
来週の火曜日にまた登板機会がまわります。
是非、好投を期待します。