今年もチーム支えたロペス!でも、本当の彼はこんなもんじゃない!

 

8月18日、横浜スタジアムで行われた広島戦でベイスターズがあげた得点はわずか1点。
その1点をエース今永が守りきって完封勝利。
華々しい打ち合いも面白いですが、1点で勝てるのも野球の面白さ。
その1点を叩き出したのが、この日は途中出場だったロペスのひと振りでした。
0-0のまま迎えた7回。
今永と壮絶な投手戦を演じていた相手投手は九里。
この回の先頭打者として打席に入ったロペスは初球を狙い澄まし、レフト方向へ打球を飛ばすと高々と上がった打球の着弾を確認することなく視線を一塁ベースへ移し、ドヤ顔満載の表情でゆっくりと走り出しました。
私の中ではこのホームランが今シーズンのロペスのナンバーワンの打席です。
クール!
 
今年のロペスはホームラン31本をかっ飛ばし、巨人時代を含めて6年連続の20本塁打以上を達成、うち3度の30オーバーです。
一塁守備では守備機会連続無失策のプロ野球記録を更新するとその数を1632まで伸ばしました。
 
ただ、今シーズンのロペスは攻守に渡って随所に粗さが目立ったシーズンとなりました。
まずは打席内容。
31発のホームランを打ちながら打率は.241と低迷。
三振の数は107を数えました。
これまでのシーズンでは最多で2017年の82。
大幅に三振の数を増やしてまったことが分かります。
守備の方では6月2日に失策を記録して連続無失策記録が途絶えると、以降は失策が目立つようになりシーズン通算で7つのエラーが記録されました。
 
打席でも守備でも少々集中力が切れているかなと感じるシーンもありました。
 
ただ、それでも守備力が高いことは変わらないので、終盤になって筒香、ソト、宮崎らに守備固めが送られる中、ロペスはフル出場が基本方針。
年齢を考えるとそろそろ厳しい時期にきているかもしれません。
 
ただ、一方で思うのです。
今年36歳になったロペスは間違いなくベテランの領域ではありますが、彼のポテンシャルを考えればまだまだやれるんではないかと!
個人的にはホームラン数は20本に落としてでも打率を3割には乗せて欲しいです。
基本的にボールを前でとらえてレフト方向へ打つのが彼のスタイルですが、ライト方向へ打つことが出きることも随所に見せています。
 
来年はソトに加えて新外国人のオースティンが加入。
競争相手出現で思うところもあるでしょう。
おそらく彼はライバルの成功すら願うはず。
そのたまのノウハウは惜しむことなく伝えると思います。
 
しかし、やはり攻守の軸には彼が必要です。
内野手陣をひっぱるキャプテンシーと合わせ、もう一度ロペスの凄まじい活躍を期待したい。