前で捉える打者
昨日のGoing!Sports&Newsで面白いことを言っていました。
優勝を決めたソフトバンクの面々のお食事会で野球談議をしている模様が放送されました。非常に興味深い話題が多かったのですが、その中の一つ。
「おかわり君の飛距離がすごい」
という話題。
この席には多村や内川もいまして、多村が言っていた言葉がとても興味深かったのですが、
「あいつは前でさばく」
という趣旨のコメントを発していました。
続けて
「前で捉える打者はHR数が多い」
というコメント。
これは
『前で捉えるタイプの打者は統一球のあおりを受けにくい』
という解釈にもなります。
ほほう・・・・ 面白い。
そこで少々ホームラン打者の成績を眺めてみました。
今シーズン、西武の中村は実に48本のホームランを かっとばし、2位のソフトバンク松田に実に23本差 をつける圧倒的なホームラン王となりました。 セリーグのホームラン王のバレンティンでさえ31 本。 この差は埋めがたいもの。 近代野球においてホームラン打者の間で流行していたのは体の近くでボールを捉えるという打法。 内角のボールなども体の近くまでひきつけ、多少詰まらせながらスタンドまで持っていく。 巨人時代の松井秀樹などもそのような打法に近かったと思います。
今シーズン、統一球になったことで煽りを受けたなと 感じる選手を上げてみると。
まずは中日の和田。
彼なども高めのボールなどを体近くまで弾きつけ、スタンドに押し込むホームランが多かったです。
それと、阪神の金本。
金本の場合はケガと体力の低下もあるので判断しにく いですが、こちらも逆方向のホームランなどは押し込 むタイプのバッターの代表です。
横浜では村田。
村田は体の近くで詰まらせながらスタンドへ持っていく打ち方ができる打者。 確かに今年は打ち上げた打球がことごとく失速しました。 村田の場合はそれだけが原因ではありませんね。 そのあたりは別記事で触れることにします。
今後、この統一球の対応に対して柔軟に対応できないと、打てる打者と打てない打者の差は広がっていきますね。
横浜では筒香、吉村などの長距離砲は前で捉えるタイプだと判断しています。
外国人の選別やFA獲得などの一つの指標になるかもしれません。