山口!なぜ魂を込めなかった!
『フォークがある投手は初球にまずストライクを取りたい。ならば直球の可能性が高い。走られたくないし、あの直球もバントをやらせにきていた。』
ヤクルトの伊勢総合コーチ談
ここです、ここ!
じゃあ、山口の初球ストレートが間違いだったか!?
いや、私は初球ストレートで間違いなかったと思います。
ただし!!
その球威に問題がありました。
これはTVK解説の野村弘樹氏も指摘していましたが、あのバスターエンドランを決められてしまった時の球速は141kでした。
その他のストレートは150kに迫る球速だったのにも関わらず。
明らかにバントで1アウトもらおうという投球でした。
結果、その魂のこもっていない中途半端なスピードのボールにバスターを決められてしまいました。
何が問題かというと、打たれたことよりも全力投球を怠ったこと!
私がテレビから観ていても明らかに置きに行ったボールでした。
そもそも山口の仕事は最後の1イニングを無失点に抑えること。
1イニング限定ということの引き換えに、終始全力投球でなくてはなりません。
クローザーにもいろいろタイプはありますが、山口は典型的な「ねじ伏せる」タイプ。
ねじ伏せるタイプの投手は、相手がストレートを狙っていてもそう簡単に打たれてはならないんです。
その素質を感じるから、尾花さんもファンのみなさんも山口に守護神としての働きを求めます。
ただ、それは理想のクローザー像を追い求め、そこに一番近いのが山口だということ。
マウンドにあげてみなくてはわからないような投手では到底務まりません。
もしも山口がこのままクローザー業を続けたいのなら、私は炎のストッパーと呼ばれた元広島の故・津田さんのようなマウンド姿を求めたいです。
例え打たれて負けたとしても、ファンや首脳陣が納得いくようなパフォーマンスを見せてくれ。