某県で5000平米の農地を格安で売ってくれるとの
情報を頂いたのでさっそく飛行機で行って来ました。
太陽光発電所用地を見るためなら
交通費は惜しくありません。
・・・嘘です。ちょっとだけ見栄をはりました。
かなり痛い出費です(T_T)
でも正月休みを利用して行ける日は他になかったので
頑張って行ってきました。
何とか日が暮れる前に目的地に到着。
この青線の中が対象となる土地です。
道路からの距離があったので電柱が不安でしたが
何と敷地に隣接するように存在。
この写真ではわからないかもしれませんが
高圧線の下にしっかり低圧線も走っています。
もし電柱が離れていれば自前で建てる必要があります。
電柱は1本立てると約50万円。
電線は1mあたり約3000円かかるので
繋げる電柱が敷地から離れていると
採算性は一気に下がります。
写真は南西から北東に向かって撮。
同じ高さから撮影したのでわかりづらいかもしれませんが
合計で5000㎡。耕作放棄地ですが地目は農地。
農地は使えるようになるまで少し厄介ですが
その分土地を安く買うチャンスでもあります。
提示金額は200万円で要農地転用。
予算は100万円でしたが広さが5倍あるので
50kW太陽光発電所を最大5カ所、
少なくとも3箇所分は作れると判断しました。
ちなみに現行法では50kW未満の太陽光発電所を
たくさん作って低圧連係しようとした時には
電力会社には拒否できる権限がありません。
今だけの法の抜け穴でしょう。
土地に話を戻します。
農業委員会に農地転用の許可はとってあると
日当たりが良い所と悪いところがあると聞いていましたが
日が暮れるぎりぎりの時間では写真のように
全体に日が当たっていました。
向かって左側がもとは畑。右側がもとは田圃。
農業をやめてから10年ほど経っているとの事。
田圃は条件にもよりますが地盤が硬くなるまで
20年経過していて欲しかった所です。
比較的1日じゅう日当たりが良いと思われる方が
田圃だったのは少し残念でした。
道路に道が隣接していないので進入路をチェック。
少なくとも4t車レベルが侵入できないと施工費が高くなることも。
磁石で方位をチェックして中心地から東西南北の地形をチェック。
後日確認がしやすいように私は北を写すときは必ず一本指を立てます。
用地確認ではなるべく多くの写真を残します。
地形は後ほど市役所の都市計画課等で
白図を手に入れればチェックできますが
生えている木や建物の影響は反映することができません。
Webであれば国土地理院のHPで大体の地形図を無料で閲覧できるので
この土地も事前にWebでチェックは行い、木が生えていなければ
発電所に使える土地だと思ったのですが・・・
東側の写真です。
5~10m程度の木が午前中の日光を遮断してしまう事が
予想されるためこの土地は断念しました。あの木がなければ
この土地を購入していたことでしょう。
南側。近くに遮蔽物はありません。惜しい。
西側。このように夕方の西日に対しては粘れる土地だったのですが
肝心な朝から昼にかけてがダメではどうしようもありません。
田圃側の地盤。雑草が生えていましたがかなり緩かったです。
地盤改良をしてもしばらくすると太陽光パネルが
架台ごと埋まってしまう可能性大。
メンテナンスをしないと最適角度が維持できません。
また、メンテナンスありきの太陽光発電所はまず儲かりません。
畑側の地盤。ある程度の硬さはあったのですが
こちら側は田圃側よりさらに日が当たらないので適地にはなりません。
という訳で今回は断念しました。
今週中にもう1箇所行ってきます。