「じゃあ、行ってくるよ、ギアッチョ。帰ってきたら2人でどこかに行こう。」そう言ってメローネが任務に行ってしまって一週間程経ったある日の事。
リゾットから俺にメローネへの報告書と荷物を奴の家まで届けて欲しいと頼まれた。
メローネの家の合鍵を持つのはお前しかいないと言われ、不覚にも赤面してしまう。
買い物など自分用事を済ませた後、俺はメローネの家へといつも行きなれた道を車で通り、いつもの所に愛車を駐車した。
部屋の中は当然だが、主がいないため薄暗く、しんと静まりかえっている。
書類や荷物は迷うことなく書斎へ。
デスクに置いたあと、部屋を眺める。
片付いた部屋には西陽が差しはじめて大分経っていた。
久しぶりに来たメローネの家には、アイツの香水の残り香がした。
たった一週間。
夜に心配だからと俺から電話を毎日かけて声を聞き、それでも会えずに淋しいと思う自分を女々しく恥ずかしいと思う。
残り香がしただけで、早く会いたいだなどと…
「…クソッ」
小さく悪態を付くものの、いつも茶化してくる相手はここには今居ない。
唇を噛んで携帯に目をやる。光るディスプレイに時間が表示される。もうこんな時間だ。
日が落ち、辺りが暗くなってきた。
メローネが任務から帰還するまで後2、3日はあるはずだ。それすらも長いと感じる。
日が暮れた外を見て、帰るのも億劫になってしまった…泊まってしまおうか。
どちらにせよ半同棲状態だ。勝手に泊まった事で咎められる事はないだろう。
メローネが帰って来たら脅かしてやるのも楽しいかもしれない。
「くく、面白そうだ…!!」
さっきまで気落ちしていたはずなのに、驚いた顔を想像して、無性に楽しくなってきた。
なんとなくの提案だったが妙案のように思えて、俺はメローネが帰って来るまでここに居座る事に決めた。
チカチカと光る画面のせいで目が醒めた。
「…ん…?」
普段2人でTVを見るソファに腰掛け、流れてくる映像をぼんやりと見ていたはずだが、いつのまにか寝てしまっていたようだ。
部屋にはTVの音とカチ、カチと時計の音だけが響く。
時計を見れば深夜になっていた。
そんなに寝ていたのか俺。
「…ベットに行くか」
大きく欠伸をし、眠たい身体を起こして、寝室に移動してベットのシーツにくるまる。
ふ、と思いがけずリビングに漂っていたメローネの残り香より強い香りが鼻をくすぐる。
「今日は電話してねえ」
眠ってしまったため、電話をするタイミングを逃してしまった。
不在着信があったものの、こんな深夜に電話をかけるのはやはりはばかられる。
何時もなら、声を聞いて、それから眠ると言うのに。シーツを抱え込むようにして無理矢理眠ろうとしていたのだが、ベットについた微かな香りで目が冴えてしまった。
普段なら、抱き締められそれから…
下肢に熱が集まるのを感じ、がば、と上体を起こす。
「…っ!!んな事考えてんじゃねえよ!!」
むなしく寝室に響く自分の声にやるせなさを感じ、頭を抱え込む。
しかし、一度ついてしまった火を消すことは容易ではない。
「クソッ…」
仕方なしに下肢に手を伸ばすと、僅かに反応をしている自身にあたる。
こうなってしまったら処理する他ない…ため息をついて処理に取りかかった。
「…っ、ん…」
シーツにくるまると、メローネの微かな香りに包まれる。まるで抱き締められている時のように。
自身に手を這わせ、抜き始めるとすぐに熱を持ち、そそりたった。
顔が、熱くなってくる。
つ、と筋裏を指でなぞった。
「ふっ…」
よくメローネが口でする時に舌先でこうくすぐってくるのだ。
俺はそれでいつも堪らなくなってしまう。
それから、そのまま触れるか触れないかの状態で自身を焦らし、きつく鈴口をなぶる。
「…メローネ、……メローネっ…」
名前を呼びながら強く抜き始めれば先走りが溢れ、グチュ、と卑猥な音が響いた。
畜生、なんでシーツの匂いと名前を呼ぶだけでこんなになってるんだ!!
どんどんと射精感が増してくる。
「…っあ、メローネ、ぅあ」
達する、と思った瞬間だった。
ガチャ、と寝室のドアが開く音と、廊下から漏れる光に室内が照らされる。
「…よんだかい?ギアッチョ」
「!!」
瞬間、俺は顔と身体を強張らせた。
「メローネ!?」
嘘だろ?!帰ってくるのはまだ先のはずじゃねえのかよ…!!ドクドクと自分の心臓が早鐘のように鳴り、顔中に血液が集まるのを感じた。
慌ててシーツで身体を隠す俺を尻目にメローネはどんどんこちらに歩を進める。
「…任務が早めに終わってギアッチョに連絡つかなくて帰ってきたらさ、部屋に人の気配がするじゃないか」
ベットの縁に片足をついて隠れる俺を撫で上げる。
「電気はついてないし、気のせいかと思ったけど、寝室の前を通ったら俺を呼ぶ声が聞こえてきて、それが聞き慣れた声だったから覗いてみたらさ」
顔を隠すシーツをはがしながら耳許で囁かれる。
嫌な汗が流れた。
身を縮めて出来るだけメローネの顔を見ないようにするもくすぐるように身体を撫でられ、シーツを目一杯握りしめるしか出来ない。
「ナニしてたの?ギアッチョ」
耳を食まれる。
「…何も、何もしてねぇよ」
言い訳はかなり苦しい。
墓穴じゃねーかよ!!クソッ!!
脅かす予定だったのが逆に脅かされてしまっている。
顔を背けるが、メローネに自身を握り込まれてしまい声が漏れる。
「嘘つきは良くないよ。ほら、ココこんなにして、俺の名前呼んでたじゃない」「あ、あっ…」
グリュ、と先を親指で押され、そのまま緩く抜かれはじめる。
「言ってごらん。ナニしてたの?」
「…」
「言わないと、イかせてやんないよ」
意地悪そうに笑いながら根元を指で締め付ける
「…っあ!、…書類っ、書類をリゾットに頼まれて持ってきて…っ、お前のこと待ってた…」
「うん。それで?」
「…ぅ」
目をぎゅっと瞑り、だんまりをしていると首筋に舌を這わせ、柔く噛まれる。
耳が熱い。
「ふ、あっ、くすぐってぇ…やめっ…ふざけんな…!!はなせ…っ」
「ふざけてなんかないよ?どうして俺のベットに居たんだい?」
…クソッ…!!答えなければ解放してくれそうにない。
元々自分が招いた事態なのだがこんなの理不尽以外のなんでもねぇ…!!
ぬるつく指先で、締め付けたままくびれを くすぐる。嫌でも反応する身体が恨めしい。
「…ぅ、寝ようとしてここに来た」
「うん」
「シーツにくるまったら…お前の匂いで一杯で…っ」「それで?シたくなっちゃったのかい?」
「悪いかよ…!!一週間、電話だけでお前の声しか聞けなくて」
「それで寂しくて、俺の匂いがして堪らなくなって慰めてたのか」
「…言うんじゃねぇよ…クソッ…」
メローネから身体を放し、またシーツに隠れようとする。
が、押さえつけられて逃れる事が出来ない。
メローネの顔を見れば、堪らないといった表情で俺を抱き締めてきた。
温もり、大好きな匂い、それと撫でられる頭に安心して強張らせた身体から力が抜けていく。
「…カリーノ」
「言ってんじゃねぇよ…かわいいなんてモンじゃねぇだろ」
そっぽを向くと、首筋にまたキスが落ち、そのまま愛撫が続いた。
横で丸まって眠るギアッチョを見つめる。
首筋には赤い痕が残っている。
起こしてしまわないように、癖の強い髪をすきながらタバコを燻らせる。
…帰宅した時に寝室で俺の名前を呼びながら自分を慰めるギアッチョを見つけた時には驚いた。
普段なら俺が誘い、なし崩しで行為に及ぶ事が圧倒的に多い。性欲が強いわけでもなく、じゃれつくようにスキンシップをはかる方が好きなため、彼から誘う事も滅多にないと言うのに。「…まいったな」
思い出して、眠る横顔に欲情する。
起きたらもう一度、と機嫌を損ねない誘い方を考えながら灰皿にタバコを押し付けた。
あどけない額にキスを贈る。
「ヴォナノッテ、ギアッチョ」
リゾットから俺にメローネへの報告書と荷物を奴の家まで届けて欲しいと頼まれた。
メローネの家の合鍵を持つのはお前しかいないと言われ、不覚にも赤面してしまう。
買い物など自分用事を済ませた後、俺はメローネの家へといつも行きなれた道を車で通り、いつもの所に愛車を駐車した。
部屋の中は当然だが、主がいないため薄暗く、しんと静まりかえっている。
書類や荷物は迷うことなく書斎へ。
デスクに置いたあと、部屋を眺める。
片付いた部屋には西陽が差しはじめて大分経っていた。
久しぶりに来たメローネの家には、アイツの香水の残り香がした。
たった一週間。
夜に心配だからと俺から電話を毎日かけて声を聞き、それでも会えずに淋しいと思う自分を女々しく恥ずかしいと思う。
残り香がしただけで、早く会いたいだなどと…
「…クソッ」
小さく悪態を付くものの、いつも茶化してくる相手はここには今居ない。
唇を噛んで携帯に目をやる。光るディスプレイに時間が表示される。もうこんな時間だ。
日が落ち、辺りが暗くなってきた。
メローネが任務から帰還するまで後2、3日はあるはずだ。それすらも長いと感じる。
日が暮れた外を見て、帰るのも億劫になってしまった…泊まってしまおうか。
どちらにせよ半同棲状態だ。勝手に泊まった事で咎められる事はないだろう。
メローネが帰って来たら脅かしてやるのも楽しいかもしれない。
「くく、面白そうだ…!!」
さっきまで気落ちしていたはずなのに、驚いた顔を想像して、無性に楽しくなってきた。
なんとなくの提案だったが妙案のように思えて、俺はメローネが帰って来るまでここに居座る事に決めた。
チカチカと光る画面のせいで目が醒めた。
「…ん…?」
普段2人でTVを見るソファに腰掛け、流れてくる映像をぼんやりと見ていたはずだが、いつのまにか寝てしまっていたようだ。
部屋にはTVの音とカチ、カチと時計の音だけが響く。
時計を見れば深夜になっていた。
そんなに寝ていたのか俺。
「…ベットに行くか」
大きく欠伸をし、眠たい身体を起こして、寝室に移動してベットのシーツにくるまる。
ふ、と思いがけずリビングに漂っていたメローネの残り香より強い香りが鼻をくすぐる。
「今日は電話してねえ」
眠ってしまったため、電話をするタイミングを逃してしまった。
不在着信があったものの、こんな深夜に電話をかけるのはやはりはばかられる。
何時もなら、声を聞いて、それから眠ると言うのに。シーツを抱え込むようにして無理矢理眠ろうとしていたのだが、ベットについた微かな香りで目が冴えてしまった。
普段なら、抱き締められそれから…
下肢に熱が集まるのを感じ、がば、と上体を起こす。
「…っ!!んな事考えてんじゃねえよ!!」
むなしく寝室に響く自分の声にやるせなさを感じ、頭を抱え込む。
しかし、一度ついてしまった火を消すことは容易ではない。
「クソッ…」
仕方なしに下肢に手を伸ばすと、僅かに反応をしている自身にあたる。
こうなってしまったら処理する他ない…ため息をついて処理に取りかかった。
「…っ、ん…」
シーツにくるまると、メローネの微かな香りに包まれる。まるで抱き締められている時のように。
自身に手を這わせ、抜き始めるとすぐに熱を持ち、そそりたった。
顔が、熱くなってくる。
つ、と筋裏を指でなぞった。
「ふっ…」
よくメローネが口でする時に舌先でこうくすぐってくるのだ。
俺はそれでいつも堪らなくなってしまう。
それから、そのまま触れるか触れないかの状態で自身を焦らし、きつく鈴口をなぶる。
「…メローネ、……メローネっ…」
名前を呼びながら強く抜き始めれば先走りが溢れ、グチュ、と卑猥な音が響いた。
畜生、なんでシーツの匂いと名前を呼ぶだけでこんなになってるんだ!!
どんどんと射精感が増してくる。
「…っあ、メローネ、ぅあ」
達する、と思った瞬間だった。
ガチャ、と寝室のドアが開く音と、廊下から漏れる光に室内が照らされる。
「…よんだかい?ギアッチョ」
「!!」
瞬間、俺は顔と身体を強張らせた。
「メローネ!?」
嘘だろ?!帰ってくるのはまだ先のはずじゃねえのかよ…!!ドクドクと自分の心臓が早鐘のように鳴り、顔中に血液が集まるのを感じた。
慌ててシーツで身体を隠す俺を尻目にメローネはどんどんこちらに歩を進める。
「…任務が早めに終わってギアッチョに連絡つかなくて帰ってきたらさ、部屋に人の気配がするじゃないか」
ベットの縁に片足をついて隠れる俺を撫で上げる。
「電気はついてないし、気のせいかと思ったけど、寝室の前を通ったら俺を呼ぶ声が聞こえてきて、それが聞き慣れた声だったから覗いてみたらさ」
顔を隠すシーツをはがしながら耳許で囁かれる。
嫌な汗が流れた。
身を縮めて出来るだけメローネの顔を見ないようにするもくすぐるように身体を撫でられ、シーツを目一杯握りしめるしか出来ない。
「ナニしてたの?ギアッチョ」
耳を食まれる。
「…何も、何もしてねぇよ」
言い訳はかなり苦しい。
墓穴じゃねーかよ!!クソッ!!
脅かす予定だったのが逆に脅かされてしまっている。
顔を背けるが、メローネに自身を握り込まれてしまい声が漏れる。
「嘘つきは良くないよ。ほら、ココこんなにして、俺の名前呼んでたじゃない」「あ、あっ…」
グリュ、と先を親指で押され、そのまま緩く抜かれはじめる。
「言ってごらん。ナニしてたの?」
「…」
「言わないと、イかせてやんないよ」
意地悪そうに笑いながら根元を指で締め付ける
「…っあ!、…書類っ、書類をリゾットに頼まれて持ってきて…っ、お前のこと待ってた…」
「うん。それで?」
「…ぅ」
目をぎゅっと瞑り、だんまりをしていると首筋に舌を這わせ、柔く噛まれる。
耳が熱い。
「ふ、あっ、くすぐってぇ…やめっ…ふざけんな…!!はなせ…っ」
「ふざけてなんかないよ?どうして俺のベットに居たんだい?」
…クソッ…!!答えなければ解放してくれそうにない。
元々自分が招いた事態なのだがこんなの理不尽以外のなんでもねぇ…!!
ぬるつく指先で、締め付けたままくびれを くすぐる。嫌でも反応する身体が恨めしい。
「…ぅ、寝ようとしてここに来た」
「うん」
「シーツにくるまったら…お前の匂いで一杯で…っ」「それで?シたくなっちゃったのかい?」
「悪いかよ…!!一週間、電話だけでお前の声しか聞けなくて」
「それで寂しくて、俺の匂いがして堪らなくなって慰めてたのか」
「…言うんじゃねぇよ…クソッ…」
メローネから身体を放し、またシーツに隠れようとする。
が、押さえつけられて逃れる事が出来ない。
メローネの顔を見れば、堪らないといった表情で俺を抱き締めてきた。
温もり、大好きな匂い、それと撫でられる頭に安心して強張らせた身体から力が抜けていく。
「…カリーノ」
「言ってんじゃねぇよ…かわいいなんてモンじゃねぇだろ」
そっぽを向くと、首筋にまたキスが落ち、そのまま愛撫が続いた。
横で丸まって眠るギアッチョを見つめる。
首筋には赤い痕が残っている。
起こしてしまわないように、癖の強い髪をすきながらタバコを燻らせる。
…帰宅した時に寝室で俺の名前を呼びながら自分を慰めるギアッチョを見つけた時には驚いた。
普段なら俺が誘い、なし崩しで行為に及ぶ事が圧倒的に多い。性欲が強いわけでもなく、じゃれつくようにスキンシップをはかる方が好きなため、彼から誘う事も滅多にないと言うのに。「…まいったな」
思い出して、眠る横顔に欲情する。
起きたらもう一度、と機嫌を損ねない誘い方を考えながら灰皿にタバコを押し付けた。
あどけない額にキスを贈る。
「ヴォナノッテ、ギアッチョ」

