先日、タロット14~19番のことを考えながら絵の具を混ぜてみました。
14番・節制
19番・太陽
14番「節制」から19番「太陽」は、パートナーシップやコミュニケーションで欠かせない課程です。2枚とも、相手と混ざって人間関係を作っていくカード。
自分とは違う相手と混ざらないといけない場面が、人生ではたくさんあります。
「節制」のカードは、マルセイユタロットでは分かりやすく青と赤で色分けされています。
マルセイユ版14番・節制
ウエイト版では錬金術の課程を表します。硫黄と水銀という、全く異なる物質を混ぜて「金」を作っていく様子を表しているんだそうです。硫黄と水銀はそーっと混ぜないと爆発の危険もあるそうです。
この話を習ったときに、だから「金婚式」って言うのかなー?って思ったんです。
50年連れ添うって大変な年月です。
そのくらいじっくり時間をかけないと「金」はできない。「金」って尊いんですね。
昨日まできっぱり分けていられた自分の世界。
これは2番「女教皇」の段階。
それが、14番まで来て否が応でも混ざらなければならなくなる。
線引きしたくてもできない。断れない。
いつもの自分でいたいのに。相手や年齢や時代や状況や、いろんなものに対して変化しないとならない。
このもやっとするマーブル状の気持ち悪さが14番「節制」の世界観です。
でも、やがて長い時間をかけて混ざり切ったとき、19番「太陽」のカードが出ます。
その時は、新しい色ができあがる。
これまで赤と青しか存在しなかった世界に、「紫」という新しい名前の色が誕生するのです。
友達ができない、恋人や夫婦間がいまいちなお悩みで、「節制」や「太陽」のカードがよく出ます。
まずあなたの色を出して!
それから混ぜて!
と伝えているように思います。
一番良くないのは、相手を自分色に染めようとすること。
もしくは逆に、相手色に染まることです。
前者は分かりやすく問題ですが、意外と多いのが後者なんですよね。10代の若い人に多いかも・・・?
人間関係は絵の具みたいなもので。
まず、相手とあなたの色はフェアに半分ずつ。これが大前提として。
同じ人でも、お相手によって関係性は変わります。
私が青だとしたら。
私と赤さんだと、こんな色。
私とオレンジさんだと、こんな色。
私と黄色さんだと、こんな色。
私と緑さんだと、こんな色。
一番困るのが、私がない。
無色透明という場合です。
水と混ぜても変化がない。
自分の色を出さないと関係性ができないので、知り合ってもそれ以上親しくなることはありません。
例えば白だって色です。水と混ぜるのとは全然違います。
青が水色になったり。
赤がピンクになったり。
黒がグレーになったり。
相手が本音を出してくれたら私も出すっていう人がいるけれど、それはやっぱり難しいと思います。
小学校の修学旅行のお風呂の時、だれか先に脱いでよ~みたいな雰囲気があったのを思い出すんですけれども(笑)
裸をさらすのは勇気がいります。
17番「星」
相手から脱いでくれないかな?
それなら私も出せるって言ってるうちは、たぶん平行線。
若い人ほどこういう傾向は強いです。
おばさんになれば友達と温泉に行ってもさっさと脱いで入りますけど(笑)
服を脱いで笑われたり、ドン引きされるようなら、それは私の中身ではなく、服を好きになってくれた人です。
そういう人間関係にあんまり価値はないんですけどね・・・。
「本気でやった場合に限るよ。
本気の失敗には価値がある。」
(小山 宙哉 著 『宇宙兄弟』11巻 107話より )
I have not failed. I’ve just found 10,000 ways that won’t work.
「私は失敗したことがない。 1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ」
(トーマス・エジソン)
「エジソンくんはな、どんだけ実験に失敗しても、もう何千回失敗しても『成功だ』言うたんや。『この実験が失敗だと分かったからまた一つ成功に近づいた。だから成功なんだ』ちゅうてな。このスタンスや。」
(水野敬也 著 『夢をかなえるゾウ』より)
若いうちは特に、学校とかあるから大変ですけれど。(^_^;)
でも、そもそも学校って修行の場です。
宇宙兄弟のセリフのように、「本気の失敗」には価値がありますから。
めげてもいいから、懲りないで頑張ってね!と思います。