ギャンブル依存症になったことがある。10円ポーカーゲームにどっぷりつかり、休みのたびにパチンコ屋に赴き、競馬新聞を買って競馬もたしなんだ。今想えば時間がもったいなかったなと思う。あれは無駄な時間だったなと思う。
使ったお金も半端なく、正確に計算したことはないが、かなりの額だと思う。ギャンブルをやめるきっかけは、収支内訳表を作ったことかな。何回かに1回、5万円勝った、10万円勝っても、結局はそのお金も次の日、掛け金につぎ込んでしまうため、結局はありがねすべて、ケツの毛を抜かれるように搾り取られるから始末が悪かった。
収支内訳表を作ってわかったのは、ギャンブルではお金は儲からないということ。時間を4時間、5時間かけて、結局はお金をむしり取られることに気づいたのは、ギャンブルを始めてかなりの年月が経ってからだ。
パチンコで勝ったお金、5万、10万円を貯金すれば、確かに負けは少ないのでしょうが、結局、買ったお金もすべて賭け金に使ってしまうので、最後におけらになる道しか残されていない。
人はなぜギャンブルをするのか? それはひとえに闘争本能を駆り立てられるからだと思う。パチンコでフィーバーを引き当てられると、全身の血が逆流するのを感じるし、理屈ではなく血が騒ぐのだ。アドレナリンが出まくるので、その興奮が忘れられなくなるのだ。
人には踏み込んではいけない禁忌の扉がある。ギャンブルもそうだ。安易に近づいてはいけないと思う。今では酒もギャンブルも、色恋もすべて卒業したので、一切、やらなくなった。酒も一滴も飲めなくなった。