思ってたのと違ったこと

思ってたのと違ったこと…それは結婚生活かな。別れたかみさんには悪いことをしたが、妊娠したとき、私は堕ろして欲しいと彼女に言った。けして子供が嫌いなわけではない。2人で生活していくのは難しいと判断したからだ。当時、私は31歳、かみさんは19歳。借金が500万くらいあって、とてもじゃないけど生活は無理だなと思った。

 

子供を作っておいて、なんて無責任な男だと彼女は思ったことだろう。実際、その辺のことを子供はかみさんから聞いているのだろう。離婚後、1度も私に会いに来ることはなかった。話を戻そう。妊娠して、子供を堕ろそうといって、一時は堕胎にかみさんも同意した。

 

しかししばらくして産みたいと言いだした。そしてしばらくして私は彼女の父親に呼ばれ彼女の自宅に赴いた。「むすめを好きなのか?」たしかそんなことを彼女の父親に言われたような気がした。私は「はい」とだけ返事した。

 

「ならあとのことはどうにでもなる、一緒になりなさい」と彼女の父親は言った。私は家に帰り、父親、母親にそのことを素直に話した。そうしたら両親はたいそう喜んでくれてお金の心配はいらないから一緒になりなさいと言って喜んでくれた。

 

家賃2万円くらいの公団を二宮に借りるために横浜の公団に申し込みに行き、その敷金礼金、家賃を親に出してもらって、私たちは2人で公団に住み始めた。そこからが本題ですが、2人で過ごすとなんとかなってしまうもので、意外と食費も1人で暮らすより2人暮らしの方が安くできることを知ったし、そして何より子供が生まれたことで、仕事にも張り合いができて何よりも頑張れた気がします。

 

夜中に何度も起きてミルクをあげたり、おむつを替えたり、休日には食料を買い出しに行くのもまったく苦にはならなかった。なんでもそうだけど頭で考えるとダメなことでも、実際に一歩踏み出すと意外とできてしまうことって多くあると思う。結婚してよかったと後になって思った。

 

 

 

 

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