「笑顔で終われて本当に良かった」とイチローは言った。

 

久しぶりに、2009年のWBC第2回大会のハイライト番組を観た。

優勝が決まった直後のインタビューでイチローが語った言葉である。

言葉だけではなく、その表情は普段クールに振舞っている彼のものとは違う

野球少年に戻ったかのような笑顔そのものだった。

 

同大会でイチローは相当苦しんだ。

決勝戦までは、ほとんどといっていいほどイチローらしいあたりは見られなかった。

チームメイトも気を使ったほどで、イチローを元気づけるために彼のソックスを膝まで見せるスタイルを真似したりという逸話もあったりした。

 

そんな中で生まれた決勝タイムリーを放った直後、塁上でイチローは自軍ベンチを見ることができなかったとも後に語っていた。見たら泣いてしまいそうだからと。

それだけ苦しんだことやチームメイトとの絆、いろいろなものがこみ上げてきたということだろう。

 

だからこその、試合後に重い、重い肩の荷が下りたかのような笑顔が溢れたのだった。

何年も経って、後日談などを聞いたうえで、改めて観たことによりイチローの表情は新鮮に思えた。

 

来年3月の第4回WBC開催が近づいている。

全メンバーの発表はもう少し先になる。

また重荷を背負わせては少々気が引けるようだが、またイチローの笑顔をWBCで見たいと我がままを言っては野暮なのだろうか。。