32歳で迎えた臨床実習。1番苦しめられたのは年下のバイザーが当たった場合。いや、それ自体にはなんも抵抗はないし、そんなこと養成校に入学した時から許容範囲である。

そもそも社会人経験をしてる方なら、年齢関係なく組織の一員としての立ち振る舞いは学習していることでしょう。礼儀は重んじてるはずです。

私の場合は2/3の確率で年下のバイザーでした。

1人目は自分はPTとして先輩だからオーラ満載の人。質問に対して敵意剥き出しで返答してきました。

Q:どのように考えながら先程の治療をされていたのですか?
A:僕は自分で考えてプライドを持って治療しているので、そんな風に言われたくないです
→よくわかりません

Q:居室でのリハビリを見学したいのですが…
A:居室というのは患者さんにとって自分の部屋だから見学で入れることはできません
→こちらも遊びで見学するわけではありません

2人目はとにかく虚言癖の塊。嘘が歩いてるような癖の強い人。コミュニケーション能力を発揮して取り組んだ矢先の出来事。

○○さんはあなたの態度に怒ってます。
○○さんは△△師の資格だからPTとしての考え方ではないので参考にしないで下さい。

こいつめんどくせーな、奥義出すか!

「凄いですね!バイザーの知識や手技は本当に勉強になります!」



ニヤニヤし始めて自分の学生時代は…という作り話を語り始める始末だった。

いやーフィードバックしただけで吐き気がしてきます。

学生のみなさんに言いたいのは、実習での理不尽は常識化してることが多いです。学校の教員もバイザーから言われたことに鵜呑みにしがちです。だからまず教員に話を聞いてもらっても、大抵お前に責任がある的なことを言われます。

学生全員がセラピストと臨床について会話が成立するなんてことはないわけです。経験してるものが違うから出来なくて当たり前です。むしろそこを学びに行ってるわけです。

指導者として指導出来る要素が少ない人に当たったら…実習中は地獄です。

私は常に「家族のためにここは耐えろ、卒業まで我慢」と言い聞かせて乗り切りました。

中にはドロップアウトする子もいたりします。私のように定期テストをなんとかクリアしたようなタイプの方は本当辛いと思います。まず、伝道路って何?屈曲に作用する筋肉ほかになんだっけ?検査した結果これどこが原因なんだ?

私は常にそんな状態でした笑

知識は後からついてきます。まずは事故に繋がらないように意識すること、そんでもって色々と教えてくれたり患者さんに触れさせてくれる人の見学につきましょう。

バイザーがおかしい人なら一日一回入れば十分だと思います。

私から言いたいことは1つです。三年間の苦労をしてきたのだから数ヶ月をなんとか乗り切って下さい。辛くなったら休みの日に芸人のYouTubeでも見て笑って下さい。今年は特にイレギュラーなシーズンとなってしまったので日程的に大変だとは思いますが、ここを踏ん張れば実習の苦労が笑い話に変えることができます。