私はもう若くはないので、

時々自分の埋葬法について考えます。

 

私は次女なので

実家の墓は姉が見ている(はず)。

それに私は実家とは無縁なので

墓参りもしていません(諸事情につき)。

 

 

私は愛犬の骨と一緒に

どこかに散骨してもらいたいと願っています。

ずいぶん前に亡くなった愛犬は墓に入れず、

我が家の小さなシュライン(祭壇)に

置いてあるのです。

 

 

                      ふと気になって読んだのが

                    『ルポ 日本の土葬』(鈴木貫太郎著)

 

 

 

 

 

 

読みましたよ!

(今度のフランス語のレッスンで

先生に話す題材にもなりそうな興味深い問題です)

 

 

現在、99.97%の日本人が火葬されている。

しかし、

日本では少し前まで土葬が一般的だったのです。

それに、

最近まで土葬が普通になされていた地域もあったそうです。

 

火葬は比較的新しく習慣化したに過ぎないのです。

 

そもそも、国は土葬を禁じていない。

地方自治体の判断に任されている。

 

では、火葬されない0,03%は誰か?

それは日本に住む(日本国籍を持った)

キリスト教徒、イスラム教などを信じる方々で、

必ずしも外国人とは限りません。

キリスト教、イスラム教、ユダヤ教では

死後の復活を信じているので

ご遺体は焼かずに土中に埋葬します。

 

だから、こういった宗教を信じている方々は

日本で土葬を行っているのです。

 

 

 

JAM THE WORLD - UP CLOSE

でなされた

著者・鈴木貫太郎さんと青木理さんの対談

Amazon music で聞くことができました。

 

    ダウン

 

https://music.amazon.co.jp/podcasts/8b57f1db-5114-443e-8ff9-eb4f6c35dc41/episodes/4b30c7ef-945d-4caa-8e34-ebdd3b2af221/jam-the-world---up-close-2023-03-14-%E9%9D%92%E6%9C%A8%E7%90%86%E3%80%8C%E3%83%AB%E3%83%9D-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%9C%9F%E8%91%AC%E3%80%8D

 

 

大分県の自然豊かなある地域で

日本に住むムスリムたちが土葬墓地の建設計画を

進めています。

それに対して、住民は反対しています。

水脈が汚染されはしないかという懸念などが

その反対理由で、

ムスリムに対する差別とは

言いにくい複雑なものです。

(本書では少し曖昧な感じだったなぁ)

 

 

大雑把に言えることは、

対談でも触れていたように、

今の日本では

人を見送るやり方が

人任せになっていると言うことです。

お金を出せば

葬儀会社が全部やってくれるわけです。

 

それに比べてムスリムの土葬は

墓を掘ったり何だり、

人の手が必要です。

つまり、亡くなった人を取り巻くコミュニティが

大変緊密で協力し合っているのです。

 

確かに日本で見かけるイスラムの方々は

すごく仲良しだし、いつも一緒にいる印象です。

 

かつての日本も

近所付き合い・親戚付き合いは煩わしいほどでした。

 

それが今では、

家族や近所とのコミュニケーションが希薄に

なり、お葬式も葬儀社まかせとなりました。

 

大分で昔からそこに住むシニアたちの多くは

自分の成人した子どもたちと離れて

高齢化した村に

住み続けています。

 

newcomerの

イスラムコミュニティの親密さに

少しjalouxしているのかという

ちょっとした仄めかしも感じます。

 

けれども、

そう遠くない日に

地元の反対者たちと

イスラムの方々が

話し合いを通じて

何かしらの答えを出せる予感が

そこにはありました。

 

 

さて私は

死んでしまったから

何もわからないとはいえ

実際に火葬されるときのことを考えると

少し恐い気がします。

 

以前MRI検査を受けたときに

火葬されるときってこんなかしら、

と思いました。

 

私は散骨されたいと思っていたけれど、

土葬も選択肢にあると

今考えています。