2010年製作 / 1時間40分
チェック: 人気漫画家・西原理恵子が大人の女性の
ストーリー: 娘を連れて出戻ったなおこ(菅野美穂)と、
その母まさこ(夏木マリ)が営む町に
一つの美容室「パーマネント野ばら」。
町の女性たちは日々店に集ってはおしゃべりに興じ、
恋にまつわるさまざまな悩みや人には言えない
小さなうそを告白していた。
一方、なおこは高校時代の恩師
カシマ(江口洋介)と恋をしていたが、
その恋にもある秘密が隠されていた……。
原作の内容は全く知らずに観ました
再放送があれば、また見直してみたい作品です・・
海沿いの小さな田舎町ならではの
口の悪さなど、良くない雰囲気ばかりが強調されていて
最初からもう、これはなんだかイヤな感じで
好きな映画ではないなぁ
見てられない、と実は がっかりしていました
その中でも、小池栄子さんはいつも見事な演技力
コロコロと変わる生き生きとした表情、目の奥の力強い光
他を圧倒します
実力派の池脇千鶴さん、夏木マリさんも
しっかり脇を固めていました
なおこの友人たちも、どうにもならないほど
男運が悪かったり
なおこ(菅野美穂)自身も、
ももちゃん(娘)は大丈夫なのかと心配になるほど
いつも寂しげで、危なっかしいんだけど
菅野美穂さんは、同性の私の目から見ても非常に可愛くて
映画の中でも、カシマ(江口洋介)からされるように
つい、ってしたくなります
『傷も街も嫌い。まともな人間は外にいって
ここに居るのは残りカスだけ』 という
なおこのセリフをそのまま受け取っていました
それがラストになって、やっと謎が解けて
なおこの友達や、町の人の温かさ、が分かったのでした
なおこはラストでやっと現実に気付き
やっと娘と向き合う
伏線はいっぱいあったのだと思います
途中、後ろ姿が見えなくなったり
怪訝な顔で見られたり
公衆電話で声が聞こえなかったり
電話ボックスでのシーンは切なかったな
なおこが昔、母が再婚しようとした時に
「あたしがいるからええやん」 そう言ったときと同じように
振り返ると、娘のももちゃんが目の前にいたのです
この後、救われるのかな、幸せになれたのかなと
気になってしまいましたが
ラストシーンの、なおこの微笑を信じたいと思います