菊花賞は、皐月賞馬のゴールドシップが直線で楽に抜け出して二冠馬になりました。過去、二冠馬は、どの組み合わせでも、古馬になってからも活躍するケースが多く、今年の3歳のレベルを考えると、かなりの活躍が期待されます。

 レースは、ビービージャパンが平均ペースで逃げる展開。ゴールドシップは、2コーナー過ぎまで最後方を進み、向こう正面から一気に動き、4コーナーでは先頭に並びかけたまま、後続を離しての勝利でした。経過ラップも13秒以上かかったのは最初だけで、12秒台を最後方から先頭まで上がっていった実力はさすがと言えるでしょう。さすがに、乱ペースになった春の天皇賞とは比較になりませんが、通常のぺーすであれば十分勝負になるでしょう。ただ、上がりはかなりかかっており、長距離向きではないんじゃないかと思います。
 また、ダービーもそうであったように速いペースで前が止まらないレースになった場合が弱点になるのかもしれません。秋の天皇賞も昨年のようなレースになるとさすがに厳しいのかもしれません。ただ、そこは成長力もあるステイゴールド産駒であるし、オルフェーブル程の難しさのある馬でもないようですので、来年、一緒に凱旋門賞挑戦というのも面白いかもしれません。

 二着はセントライト記念二着のスカイディグニティが入りました。さすがにステイヤー配合と言えるのかもしれません。ただ、菊花賞に着馬のその後の不運は、まだ続いており、今後が注目されます。このレースも直線でかなり寄れており、余裕がある状態ではなかったのだと思うので、次走、人気になっても、あまり信頼は置かないほうがいいかもしれません。

 二番人気で負けたマウントシャスタは、余裕がなくなるようなレースになると、急にバテるような極端な馬なんじゃないかと思います。NHKマイルCでも、最後は余力がなくなり、斜行失格になりましたし、宝塚記念や神戸新聞杯も最後はバテたものの、何とか残ったと見るのがいいのではないかと思います。

 他、今年の3歳馬のレベルの高さを見ても、普通に重賞をいくつか勝てるだけの実力を持っていると思います。5戦目で7着に入ったダノンジェラートは経験を積んで変わってくる可能性があると思います。