前回の続きになります。
笠木峠です。
ここから3方向に道が分かれており、左手に行くと上古沢駅に抜けるようです。
私達は真っ直ぐ進んで行きます。
一見、同じ様に感じる道だと思いますが、良く観て感じながら歩いて行くと、廻りの木々や脚元の落ち葉など変化に満ち溢れた遍路みちです。
もう雨は全く気にならなくなっており、徐々に終わりへと近づいて行く町石道を惜しむかの様に歩を進めて行くのでした。
何の碑かは分かりませんが、手を合わせながら歩いて行きます。
どなたかの名前が刻んでありますので、遍路墓かもしれません。
↓白蛇の石と鳥居
その昔、ある者がこの岩に居た白蛇に悪戯をした事から、人が通る際に白蛇が出てくると言う岩だそうです。
↓九十町石
丁度、半分の町石になります。
少しずつ雨が小降りになって来ました。
こんな風景が通常の町石道の風景なんですかね。
↓ゴールが近づいて行く。。
↓六地蔵
↓袈裟懸石
お大師様が高野山に向かう際に休憩なさった岩で、高野山の聖域と俗世の境界を示す『清浄結界』となります。
いよいよ聖域に入って行くのですね。
↓押上石
お大師様の母公
玉依御前が清浄結界を越え、高野山に入ろうとした際に激しい雷に襲われたそうです。
その際にお大師様が母公を救おうと石を押上げ、母公を匿った石で、今でもお大師様の手の型が残っているとか。
↓鏡石
写真中央の苔むした部分が鏡石だと思います。
空が広く見えて来ていますので、頂上が近づいて来てるんでしょうね。
↓十町石
とうとう十町まで来てしまいました。
途中から更に雨足は強くなり、遍路みちは川の様になりながらも、ここまで来る事が出来ました。
不思議にもこの頃にはすっかり雨も上がり、空や遍路みちも明るく照らされています。
そして、
そして、
その時は不意にやって来ます。
『高野山 大門』
最後の石段を登りを登りきって顔を上げた時、目に映り込んだ風景。
それはとてつもなく大きくて偉大な姿でした。
「ああ、このために歩いて来たんだ」
「この感動のための試練だったんだ」
生意気に聴こえるかもしれませんが、
「我が遍路。ここに極まれり」
正直、そう感じました。。。
勿体無いのは、この写真では、皆さんにその迫力が伝わらないだろうと言う事です。
あと、これだけは自信を持って言えます。
『大門』は町石道を歩いて来て観るべきです。
あの時から半年以上過ぎた今でも、この感動はしっかりと記憶に残り続けているのです。
暫く大門の前で、ただただ動けずに佇んでいると、Sさんも遅れて大門の前にやって来られました。
大門の前でSさんを出迎え、二人して思わず握手をします。
Sさんも、「大変だったけど、歩いて来て良かった。 あの時、雨が降っても槍が降っても。と引っ張ってくれなかったら、この感動は無かったんやー」
と、二人して目に涙を浮かべながら、心地よい笑顔を浮かべたのでした。
さて、今日はこの大門がゴールです。
残りは明日、改めてゆっくり歩くために今日は宿に戻ります。
その前に冷えた身体を温めるために、胡麻豆腐専門店でぜんざいを食べましたが格別でした。
不思議と不安はなかった町石道ではありましたが、Sさんを引っ張って来た以上、二人して大門に辿り付けるかどうかには気を使いました。
その緊張から解放された事もあったし、正直、疲れもあったから、このぜんざいは本当に美味かった。
この後はケーブルで宿に戻ったのでした。
↓宿の夕食
5/2 (金)7日目終了





































