イチロー・ナガタ、芸術家が創る写真の凄味 | バットン's blog REDIRECT

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“ 武器屋の主人 ” こと、バットン・オーツカによる
エアガン、実銃、バイク、ガンプラ、etc の趣味日記

現在、アメリカで発売中の 『 COMBAT TACTICS 』 最新号に、昨年のWCSの覇者、ローガン・ファーラーが、SUREFIREライトを装着したNighthawk Custom を撃っているシーンを撮影したイチロー・ナガタさんの写真が掲載されています。







実銃を撃った瞬間の迫力を捉えた写真であり、スライドとバレルを照らす光やライトの光軸が美しく、見るものを強く惹きつける画です。

もちろん、ただ見るだけで「凄い!」と分かる写真ですが、ありがたいことにイチローさんにこの写真の創り方を教えていただきました!


なんと、この写真、
昼間の自然光で撮っているそうです! (@_@)


誰もが月明かりを見まごう写真ですが、ガンガン日が照っている外で、黒いボードをバックにした撮影。連射することでバレル周りに煙をためてライトの光軸を写し、ISO800程度まで上げて2000分の1の高速シャッターとすることでスライドの動きを止めています。そして青く現像することで月明かりの色合いにしているとのこと。この写真で合成なのは、顔の前に飛んでいる2発目のカートだけです。

なんで、昼間撮ったかといえば、高速シャッターでスライドの動きを止めるためであり、夜間、フラッシュを使った撮影をするのではなく、自然光で撮ることで月明かりを表現したとのこと。



カメラマンの端くれである自分は、イチローさんにこういった技術的説明を受けて、何度かチャレンジすれば、同じような写真を模倣することは可能といえば可能でしょう。でも、自分が絶対に真似できないのはライトの写真を昼に撮るという発想。そんなこと、凡人たる自分にはまったく思いつきもしませんでした。

つくづく、「イチローさんは本物、これが本物の芸術家なのかぁ!」と感嘆します。模倣し再現することは勉強をした技術者なら出来たとしても、無から有を創りだす先駆者であることはクリエイターたる芸術家にしかできないことですね。





今回でイチローさんもとを訪れたのは5回目ですが、来る度に、てっぽうの技術を教えていただくだけでなく、本当に様々なことを勉強出来ます。日本からアメリカに渡る時間・費用を遥かに超えた収穫をいつも持ち帰れるので、経営的に考えると超黒字な旅なんですよ (^_-)-☆