トラブル。
というか情けない。
裏切られたというのもちと違う。
まあ、自分が馬鹿だったのか。
気持ちが片付かない。
何もやる気がしない。
でも仕事は山のようにある。
金輪際余計なことはしないと決めた。
決められたことだけをやる。
ジャパンカップの予想をするため、スポニチを買った。
ショーケンこと萩原健一のコラム「我が道」が面白かった。
02年の大河ドラマ「利家とまつ」で明智光秀を演じたんだけど、モチーフはウサマ・ビン・ラディンだったんだって。
〈織田信長と光秀の関係と、ブッシュ大統領とビンラディンの関係が似てると思ったわけ〉
〈「湾岸戦争」は「長篠の戦い」、「9・11」は「本能寺の変」だと考えたんだよ〉
ユニークで鋭い見解だね。
得心するところは大いにあった。
じゃなくて、ジャパンカップね、ジャパンカップ。
えーと、ウオッカとレッドディザイアの2頭軸で3連単を30点。
ディザイアは53キロの斤量が魅力。
1着もあると見た。
午前中に出社して精勤し、午後から息子と二人で家で留守番をした。
カミさんが1年ぶりに調髪に行く予定を立てていたからである。
美容院はホットペッパーで見つけた。
小奇麗で洒落た美容院に入ると、店員が3人。
若い女と奇抜なメークをしたギャル風、それに40代と思しき男。
若い女は友人らしき客を担当しており、ギャル風はアシスタントのようであった。
必然、手の空いていた40代男がカミさんの担当になった。
年恰好からして店長であろう。
ただ、口調はぼそぼそとして、陰湿な雰囲気を漂わせている。
唯一、カミさんの実家が近い函館の話になると、人が変わったように弁舌が爽やかになるのだった。
カミさんはカラーリングを所望した。
僕は髪を染めたことがないので知らなかったが、普通はサンプリングといって色を調合するなどして客の希望に最も近い色を決めた上で染髪に取り掛かる。
ところが、店長は
「色はどうしますか?」
「えーと、明るめで」
「分かりました。では早速」
ってサンプリングをせずに、染髪に着手した。
カミさんも早く指摘すれば良かったものを、タイミングを失してしまったという。
それから軽いパーマもかけることにした。
これは僕も経験があるので分かるが、パーマにもいろんな種類があり、さらに髪のどの部分にどれくらいのボリュームであてるかなんて、一口にパーマといっても様々な注文があるのである。
しかるにこの店長ときたら。
「パーマはどんな感じにします?」
「えーと、軽めで」
「分かりました。では早速」
って細かな注文を訊くこともなく、作業に取り掛かったのである。
カミさんは唖然としたが、なんだか不思議な捨て鉢みたいな気持ちになって、えーいままよってそのまま続けさせることにした。
パーマの途中で、店長はトイレへ向かった。
数分後にトイレから女性の悲鳴が聞こえてきた。
見ると、先述した客の女性であった。
店長が鍵を閉めずに用を足していたため、ドアを開けてしまったのである。
「気にしないでサエキが悪いんだから。ねえ」
と女性スタッフ。
「そうそうサエキが悪いですよ」
とギャル風スタッフ。
カミさんが店長と思っていた男は、ただのスタッフ、それも下っ端のスタッフなのであった。
会話からギャル風でない方の女が店長だと知れた。
下っ端スタッフのサエキは悪びれる様子もなく、トイレから出てきた。
女店長とギャル風スタッフは目も合わせず、溜息をついた。
女店長は友人の調髪を終えると、まだ6時前だというのにその友人とさっさと帰って行った。
土曜日だからであろう。
ギャル風スタッフは明らかに早く帰りたそうに床掃除をしていて、時々サエキとカミさんを睨み付けた。
何という美容院であろう。
ただ、カミさんは思いのほか仕上がりを気に入った様子。
「まあ、結果オーライってやつね」
連蓬が夢に出てくる。
怖いね、どーも。
今日も行政刷新会議の事業仕分けをネットで視聴。
会場は傍聴人が詰め掛け、満員御礼状態である。
仕分け人が
「入れ替えにご協力を」
って呼びかけていたほど。
今日び、催しなんかは人がてんで入らないっていうから、関係者には羨ましい限りだろうなぁ。
それより仕分け人は快感だろうね。
何の責任もない立場で、「不要」「無駄」「廃止」って叫んでればいいんだから。
港湾の予算は10%オフ、空港も10%オフ、あ、空港の周辺整備は10~20%オフね、ってバナナの叩き売りじゃないっつの。
僕も仕分け人になってストレス発散したい。
油断してるとこれだもの。
最近まで普通に着れてた細身のワイシャツが窮屈になった。
ボタンははち切れそう。
今日なんかひそかにボタン全開で入力作業をしていた。
呼吸も苦しい。
同僚は「ワンサイズ上のを着たら」なんぞというが、やっばり妥協したくない。
痩せるか。




