今夜は妻の熊子が居ないので、飼い猫のにゃんぺーの糞の掃除をせんければならん。


小さい花林糖みたいに頼りなげな糞なのに、臭いは一丁前に人間の糞並みないしはそれ以上である。


別に厭ってわけじゃないよ。


猫が自分で自分の糞の始末をする習慣がないのは十二分に理解している。


一つ屋根の下に3年近くも一緒に暮らしているのだから、情もないわけじゃない。


ぅでもね。







その態度はないんじゃないのかなぁって思うわけ、正直なところ。


六星占術の大物占い師みたいに上から目線で自分の糞を掃除している僕を見るのは止めて欲しい、実際のところ。


つか、何様のつもり?


いや、別に感謝の言葉が欲しいわけじゃない。


猫が感謝の言葉を口にした例がまだないことを、僕は十二分に理解している。


ぅでも、せめて神妙にしているなり、敢えて席を外すなりってことが出来ないかしらって思うの。


そのくらい出来るよね。


あ、欠伸した。


どらぁっ!







大声で叱り付けたら、俊敏な動作でソファーの下へ潜り込んでぷるぷるしている。


はんっ、白こい猫だ。


反撃の機会を伺っているに違いない。


ちょっと気を許して撫でてあげようかなぁなんてって手を伸ばしでもしたら噛み付くに決まっている。


ムカつく。


でも、糞を掃除しなかったら部屋中糞だらけにされそうだし、今のところなす術がないのである。