札幌は円山動物園に行ってきた。


北海道で動物園といえば、旭山動物園が脚光を浴びて久しいが、円山だって負けてない、すっかり満喫した。


注目したのはインドクジャク。


ライオンやオランウータン、カバなんてな主役級に比べると地味な存在だが、そのサービス精神の高さには驚いた。


僕と妻の熊子が通りがかると、こちらに向かって鮮やかな羽を広げ、優雅な姿をアッピールしたのである。


思わず、おっお~と歓声を上げると、周囲から人が蝟集し、ぐるりを取り巻いた。


僕も含め大半が持参したカメラを構える。


するとこんだぁゆっくりと360度回転を始めた。


ただ回転するばかりじゃない、観客の声に応えてその都度向きを変えてみせるのだから大したものだ。


写真は我々の右手にいた女の子が「こっち見て~」と要求したのに応えたものである。


途中、羽をぱたぱた揺すぶる小技も披露し、観衆を楽しませた。


まあ、しかし、いくらその佇まいが美しくても1、2分も観ていれば飽きる。


やがて一人、二人とその場を離れ始めた。


僕らも、じゃそろそろなんてって踵を返した。


その瞬間、クジャクがキキ~ッというけたたましい鳴き声を発した。


皆、慌てて元の位置に戻り、再びカメラを構える。


クジャクはゆっくりと360度回転してみせた。