結局、俺は、同じ科で1個上の通称「にーさん」の誘いで、実戦空手同好会「正○会館」に入った。本当は、ビーチバレーをやりたかったので、バレー同好会に入りたかったのだが、にーさんの誘いで、空手同好会を見学に行くと、いつの間にか、入会していた。格闘技に興味ないわけでもなかったし、ミットを思いっきり殴れるから、ストレス発散にはちょうどいいかなってノリで入った。
入った当初は、週3回の練習に行く度、腕と太ももに赤紫のアザができていた。痛みはあったが、練習後の爽快感はたまらなかった。強くなりたくて練習日以外も、走ったり、筋トレしたり、すねを瓶で叩いたりと、夢中になった。
その甲斐あってか、アザはあまりできなくなった。体がなれたのか、自分の技術があがったのかはわからないが、先輩達との距離は明らかに狭まったという実感はあった。
ただ、どうしてもサークルの雰囲気に馴染めなかった。やってることは格闘技だが、練習以外ではどこかオタクな雰囲気があったし、バイクの話はにーさん以外とはほとんどできなかったので、正直つまらなかった。そして、俺はサークルを辞めた。