※ 画像無し
✂ 一行あらすじ
ゾンビが跋扈する世界で父が娘の為にとった行動
✂ あらすじ(ネタバレ)
事故で車を木にぶつけてしまった男が朦朧としながらも意識を取り戻す。
助手席ではゾンビとなってしまった妻が、シートベルトに阻まれながらも男に襲い掛かろうとしていた。
男は運転席から転がり出て、後部座席にいた赤ん坊の娘を助け出した。
なんとかゾンビとなってしまった妻を倒し、泣きじゃくる娘をあやしたが、男の腕には噛み傷が。
男は娘を背負い安全地帯を求めて、ゾンビの徘徊する森を走る。
安全地帯とされる場所までの距離と、かかる時間を計りながら。
道中、散乱していた内臓を拾い集め、袋に収めて腰にぶら下げ、尚も男は急ぐ。
民家では放置されたガーデンパーティーの跡を見つけ、風船を膨らませて背中に括り付ける。
泣いていた娘も風船に興味を示し、大人しくなった。
しかし、男の状態は悪化し倒れこんでしまう。
よろよろと歩く男。
だが、その瞳は白濁しすでにゾンビと化してしまっている。
背中から棒を眼前に伸びるように括り付け、その棒の先には内臓の詰まった袋がぶら下げている。
人参を目の前に吊り下げられた馬のように、男は届かない袋に向かってただ歩いているだけだ。
その両腕は縛られ、背中で赤ん坊が声を上げても襲うことは出来ない。
風船が背中でゆらゆら揺れている。
森を抜け、広い場所に出たゾンビとなった男は遠く、建物の上にいた人影に射殺?される。
倒れた男の元に男2人と女1人が歩み寄り、建物の上の狙撃手に合図をする。
なんらかのコミュニティがあるようだ。
女はゾンビの妙な格好を不審に思い、背負われた赤ん坊を発見する。
赤ん坊の腹には「私の名前はロージー」と書かれてあった。
女は大切そうに赤ん坊を抱きあげる。
✂ 感想
時間の都合上しょうがないこととはいえ、ショートホラーはとにかくびっくりさせときゃいいんだろう的なものが多い中、思いがけずいい作品に出会えた。
ゾンビとなった後でも娘に危害を加えず、安全な地まで運んでやりたいという父親の切ない思いだ。
7分足らずの短いものだが、鑑賞後に余韻が残る。