スリーデイズ・ボディ | ホラー映画と発狂女

ホラー映画と発狂女

ホラー、スプラッター、サイコ系映画をメインに観た映画を忘れないよう書いていく雑記帳です。
ネタバレしまくりですのでご注意ください。

スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間 [DVD]/アルバトロス
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✂一行あらすじ
行きずりの男と関係を持ち、何かに感染した女の体の機能がゾンビとして崩壊していく

✂あらすじ(ネタバレ)

サマンサ→同性の恋人がいる。フローリストを目指し、レストランでバイトをする女性
ニッキー→サマンサの恋人だが距離をおいている
アリス→サマンサの友人で同性愛者の女性。サマンサに好意を寄せる
ライリー→サマンサに好意を寄せる男性
BJ(ブレント・ヤフィー)→サマンサがパーティーで出会い、関係を持ってしまった男性
ザイン→サマンサ、アリスの友人。売人


死体安置所で死姦を行う男の姿。

サマンサは友人アリスの家で開かれたパーティーに参加していた。
近頃、同性の恋人であるニッキーとうまくいっておらず、沈みがちであったところにBJと名乗る男が近づき、気付くと関係を関係を持ってしまっていた。

1日目
翌朝、風邪のような寒気を感じつつも恋人ニッキーに会いに行くが、ニッキーは素っ気ない。
以前していた同棲を解消してからというもの、ニッキーには距離を置かれているのだ。
やり直したいサマンサは一生懸命話題を振るが、気まずい時間が流れる。

サマンサの同性愛やフローリストを目指しているという夢のことで、同居している母と口論になり、その最中おもわず声を上げるほどの腹痛に襲われる。

2日目
その朝も腹痛で目を覚まし、体を起こすと下腹部からの出血でベッドと下着が汚れていた。
顔色も悪く、腹部には青黒い痣のようなものも見られる。
アリスに電話をかけると、ブレント・ヤフィーという男を探しているらしく、家に警察が来たのだという。

バイトをしているレストランのまかないに出された食事が酷く不味く感じられて吐き出してしまい、サマンサに好意を寄せ通ってくるライリーとの会話も続かない。
他のスタッフにライリーのテーブルを任せ、他の客の注文を取りに行くが聴力にも異常が出、客の言葉を聞き取ることが出来なくなってしまった。
パニックに陥り、トイレに篭って気を落ち着かるため用を足そうと下着を下ろし、便座に座ると違和感を感じる。
腰を上げてみると便器は真っ赤に染まっており、サマンサは驚愕する。
それでも何とか仕事に戻ろうとするが激しい腹痛で動けなくなってしまった。

続く体の異変にサマンサは病院へ向かう。
そこで医師に鼓動が異様に遅いことを指摘され、腹部の痣についても、先日の男との交渉での避妊具使用も定かで無いことから重篤だとはしながらも、今の段階では風邪としか診断出来ないとされる。

サマンサはニッキーの部屋を訪れ、再度の同棲を願うがニッキーの距離を置こうとする態度は変わらなかった。
傷心のサマンサはアリスに会いに行くが、即座にに目の異変を指摘される。
鏡で確認すると片方の目は酷く充血してしまっている。

帰宅したサマンサは医師の指示に従い下腹部に軟膏を塗る。
嫌な匂いを発するその部分から蛆虫が1匹ポトリと落ちたが、サマンサは気づかない。
目の充血も治らず、歯磨きをすれば歯が抜け落ち、遂には吐血まで起こした。

3日目
便器に伏して吐血をしたまま気を失うように寝入ってしまったサマンサ。
便器は吐き、飛び散った血で凄惨な状態になっており、下腹部からの出血で床には血溜まりが出来ていた。
充血は片目に収まらず両目に及び、血塗れの体を洗い流そうと出したシャワーの温度は熱湯にも関わらず水にしか感じられない。
髪を梳かしただけでゾロリと束になって抜け落ち、サマンサの頭部には大きな禿が出来てしまったが、サマンサ本人はそれを母に指摘されるまで気づけずにいた。

かねてからの自傷癖の再発を母に疑われながらも、あまりの症状の酷さにサマンサは再び病院へ向かおうとするが、勤務先のレストランからどうしても人手が足りないのだと出勤を強制される。
渋々キッチンに入り、料理を作って客の元へ運ぶと悲鳴が上がる。
指先から剥がれ落ちた爪が混入していたのだ。
逃げるようにレストランを後にするサマンサの後をライリーが追ってきて、あの晩警察に追われている男とサマンサが一緒にいるところを見たのだと言うが、監視されていたことに不快感を示してライリーの元を去る。

病院で診察を待っているとアリスから電話があり、男が捕まって、今度は男と接触を持った者が探されていると聞く。
肝心の診察はおそらくウィルス性の性感染であろうが、血液検査の結果が出るまで的確な治療は不可能、人との接触を避けるようにとのことだけだった。

血液検査の結果が出るまでの数日間をやり過ごすため、サマンサはアリスとの共通の友人であり、麻薬の売人であるザインからドラッグを入手する。
そこにアリスもやってきて、サマンサはパーティーの夜、BJと名乗る男と関係を持った後から体に異変が起きていることを告白する。
明らかにおかしいサマンサの体を心配し警察に行くべきだとするアリスに、そんなことをしたらニッキーに知られてしまうと腹を立てたサマンサはザイン家を立ち去る。
事の成り行きを黙って見ていたザインは、残されたアリスにあの夜BJという男に睡眠薬を売ったかもしれないと言い出す。

やさぐれたサマンサがバーで酒を飲んでいるとBJに似た男が酔った女を連れ出すのを見かけ、後を追うが見失ってしまう。

帰宅すると母は、サマンサの病気がまたドラッグに手を出したせいだと「先生」という男を連れ帰っていた。
サマンサは苛立ち、隠していた顔を見せつける。
充血し赤かった目は白濁し、歯は黒く、青黒いような顔色の異常なサマンサの容貌に「先生」は逃げ帰ってしまった。

夢であったフローリストへの第一歩の足がかりになる花の展覧会へ出品作品を持参していくサマンサ。
しかし、その花はすっかり枯れてしまっており、更に会場受付でIDとの人相の余りの違いに怪しまれ、出品を断られてしまう。

激高して会場を後にしたサマンサは、その足でニッキーの元へ向かうがアリスからBJとサマンサのことを聞いたこと、ドラッグに手を出したことを理由に拒絶され、別れを告げられてしまう。
サマンサを閉め出そうと閉じかけたドアを思い切り押し開けるとニッキーにあたり倒れこみ、サマンサはニッキーに馬乗りになって首を絞めあげ殺してしまった。

サマンサはアリスの家に行き、ニッキーにBJとのことをバラしたことを責め立てる。
サマンサに恋愛感情を持つアリスは、追いつめられて一度は包丁を突きつけるもサマンサとキスを交わす。
だがキスの最中サマンサが吐血し、アリスはもろに口中に血を流し込まれる。
警察に通報すると喚くアリスをおとなしくさせようと組み伏せ、もみ合っているなか、サマンサはアリスの首を食いちぎる。

異様な容貌はもうとても隠しきれるものではなかったが、メイクをしたサマンサはライリーを呼び出す。
ずっと素気無くされていたのに、貴方が必要なのだと甘えてくるサマンサにライリーは戸惑いながらも喜び、勢いのままに体を重ねる。
が、ライリーは違和感を覚えて行為を中断。
サマンサの体からは血に混じって何匹もの蛆虫が零れ落ちていた。
ライリーは嘔吐し、体を洗おうと入ったバスルームでアリスの死体を発見する。

もう頼れるのは母しかいないと泣きじゃくりながら自宅へ車を走らせるサマンサだったが、運転中意識を失い事故を起こしてしまう。
ヨロヨロと車から出てきたサマンサにはもう人間としての意識は残っていなかった。
事故現場にやってきた警察や、野次馬を威嚇し、落ち着かせようと声をかける母に襲いかかる姿はゾンビ以外の何物でもなかった。

✂感想
ホラー映画といえば○○に襲われる、幽霊であったり化物であったり人間であったり様々だが、この映画は自分の体が崩壊していく恐怖を描いている。
サマンサの件は最終的にゾンビに成り果てました、で一応の決着はついているのだが、そもそもの感染源となったBJが謎だ。
最初のシーンで死姦を行っていたことが原因だと思われるが、BJが発症している様子はなく、アリスがいうには警察に捕まったというのだがバーをで女を連れ帰ったりしている。
その部分が少しもやっとする。
意図的に女に感染させている疑いが強いが、目的もわからない。
全部が全部をすっきりさせる必要はないとは思うが、やはりあれはなんだったの?感がある。