デスフォレスト 恐怖の森 | ホラー映画と発狂女

ホラー映画と発狂女

ホラー、スプラッター、サイコ系映画をメインに観た映画を忘れないよう書いていく雑記帳です。
ネタバレしまくりですのでご注意ください。

デスフォレスト 恐怖の森 [DVD]/ブロードウェイ
¥4,104
Amazon.co.jp

✂あらすじ(ネタバレ)

鬱蒼とした森のなかにバイクでやって来たライターの内田。
亡くなったに花を手向けに来たのだ。
日が暮れ、まともな地図もなく、手描きの大雑把な地図を見ているとガサガサと草を踏むような音がする。
懐中電灯で辺りを照らし、目を凝らすの背後から口の裂けた巨大な青白い顔が迫る。

ロッジで賑やかに飲み会をしている4人の男女サキ、アヤカ、マサヤ、タカシ。
サキがカメラを取りに車まで行くと、悲鳴が聞こえ室内の照明が消えていた。
戻って照明のスイッチを入れるも点かず、懐中電灯を手に室内を照らしてみると、先程まで一緒だった友人達の姿が無くなっていた。
髪を長く眼前に垂らした女の姿が懐中電灯の光の中に浮かび、サキは驚く。
結局それは友人達のいたずらであったのだが、サキは逃げ出すときに足を捻ってしまった。

帰り支度をするサキ達の前に警察2人がやって来る。
内田や、他数名の行方不明者の写真を見せ見覚えがないかと聞きに来たのだ。
どの顔にも見覚えがないと答えると、警察達は帰っていった。

かなり長時間運転しないといけない帰り道の途中、休憩に廃墟じみた食堂に寄り、陰気な女主人に近道を教えてもらったサキ達はカーナビにもないような細い道に若干の不安を覚えつつも、森のなかへ続く道へ車を走らせていく。
道の最中でバイクを目撃する(内田のバイク)。
なかなか森を抜けない道に戸惑っていると、エンジンルームから煙が上がり停車せざるを得なくなる。
どうやら冷却水が無くなり、エンジンがオーバーヒートを起こしたようだ。
相変わらず携帯は圏外で、一行はサキ、タカシとアヤカ、マサヤと二手に別れ水を探しに森のなかへ踏み入っていく。

サキとタカシは森のなかで水音を聞き、その方向に歩を進めるが女の声がして怖くなり踵を返してしまう。
一方、アヤカとマサヤは廃墟を発見。
使えそうなものはないかと探索していると、突如男が襲いかかってくる。
それは酷く怯えた内田であった。
内田はそのまま走り去って行き、アヤカとマサヤも車に戻ることにする。
ところが車に戻ってみると、内田が故障した車を必死で動かそうとしていた。
故障しているとはいえ、車を奪われそうになってマサヤは内田と揉みあいになり、そこへ戻ってきたサキとタカシも合流し、男2人で内田を制圧する。

予定外の出来事の頻発によるアヤカとマサヤの疲れや苛立ちはタカシに向かい、場の雰囲気は険悪となり、タカシはサキが止めるのも聞かずどうにかすると1人森のなかへ歩いて行く。

行方不明者達の捜索を続ける警察2人は食事処に辿り着くが、女主人は何も知らないという。
片付けられていない4人分の食器を見た年配の警察は、食事をしていこうとするもう1人の警察を遮る。

カメラの画像を何気なく眺めていたアヤカは人影のような靄が写り込んでいるのに気付く。
内田はあいつらはそれだけじゃないといい、怯えた3人は内田を車中に残し、食事処まで歩いて戻ることにする。

懐中電灯の灯りを頼りに暗い森の中を進んでいくと、道に点灯したままの懐中電灯が落ちていた。
タカシのものかと照らしてみると、それには握ったまま引きちぎれた腕も付いており、鋭い牙から血を滴らせた毛のない人型の化物も照らしだされた。
3人は逃げ出すが、マサヤは宙に浮かぶ口の裂けた巨大な顔に食いちぎられてしまった。

サキが内田の残る車に逃げ戻ると、バイクを見なかったかと尋ねられる。
かなり遠くで見たとサキは答える。
内田は妹がこの辺りで自動車同士の正面衝突で亡くなり、弔いに来たのだという。
事故の相手が青白い人のようなものを避けたのだと証言していたそうだ。
そこへアヤカも逃げ戻ってくる。
光があればあいつらは近づいては来ないと言う内田に、サキはアヤカの携帯を灯りとして渡し、バイクまで行って助けを呼んできてもらおうとするがアヤカは内田を信用出来ないと拒否する。
そこへ毛のない白い人型の化物の姿が現れ、内田は懐中電灯を手に走り去っていく。
毛のない白い人型は1体のみならず、森の奥から次々と現れる。
しかし車のライトのせいで近づくことは出来ないようだ。
アヤカは内田と一緒に逃げるつもりなんでしょう、と車の中にあった照明筒を手に内田に追いつこうと走り去っていく。
だがその照明筒も途中で消えてしまい、背後から宙に浮かぶ巨大な顔に食いちぎられる。

車に1人残されたサキ。
バッテリー切れの為か車のライトが消え、毛のない白い人影が一気に距離を詰めてくる。
携帯のライトを起動させ、車を脱出するサキ。
そこへバイクに乗った内田が助けに来て、サキを後ろに乗せ走りだす。
追ってきた宙に浮かぶ巨大な顔をカメラのフラッシュで退け、内田とサキは森を脱出するのだった。

内田とサキからの証言を取った警察2人は内田とサキ達を森へと誘った食事処の女主人に話を聞きに行く。
しかしあいにく女主人は留守のようであった。
出直そうと食事処を後にする2人。
食事処の奥の住居となっている部分にある仏壇には、女主人の遺影があった。

✂一行あらすじ
迷い込んだ森で化物に襲われる

✂感想
ゲームが原作となっているこちらの作品。
ゲームの方も内容というほどのことはなく、巨大な顔に襲われたり追われたりするだけだ。
しかし、逃げ延びながらもアイテムを集めていくという作業があったので退屈はしない。
迷路のような場所もあったし。
その映画化ということでストーリーをつけつつ、1時間とコンパクトにまとめてあるのだなと思えばこの有様である。
内容がない。
アイテム集めという要素がなくなったことで、単に化物に襲われて逃げるというだけの映画だ。
しかも化物が出てくるのが40分程度経過した後。
逃げる要素も、光があれば襲ってこないというのはゲーム「空腹島」の方ではなかったかと。
演技も酷く、観ている側としては「あ~、演技してるんだな」感が強く、世界観に入り込めない。
ではその入り込もうとした世界観もよく作られているのかと思えば、携帯も圏外な田舎という設定にしては背景に車がバンバン通り、そちらに気を取られる。
脚を怪我したという伏線?も全く意味がなく、途中で歩くのが少し遅れる程度で入れる意味あったか?と疑問に思う。
これを実写化するなら他に実写化してほしいゲームがあるのだが(ルールオブローズ 通称ROR)、妙な実写化をされてがっかりしてしまうのも嫌なものだし難しい。
ともかく恐怖の森の世界観を味わいたい方はゲームのほうでどうぞ。
映画は全くお勧めできない。