柴犬Dちゃん脱走とハトヤのCM | ホラー映画と発狂女

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ホラー、スプラッター、サイコ系映画をメインに観た映画を忘れないよう書いていく雑記帳です。
ネタバレしまくりですのでご注意ください。

それはいつもと変わらぬ朝だった・・・なんて陳腐な言葉で始めたくなるような平凡な朝。
全くいつもどおりに身支度をし、少し暖かい陽気の中、日課の犬の散歩に出かける。
私の連れは柴犬の大和(♂ 1歳半 12kg 筋肉質)。
朝1時間、夕方1時間の散歩の内、最近の朝の散歩コースは寄る場所があった。
新しく飼われだした柴犬Dちゃんが庭先に居るので、ちょっと顔を見に行くんである。

私の犬、大和は挨拶が下手で近隣に仲良く出来る犬は少ない。
同じ柴犬同士ということもあるし、何よりDちゃんはわちゃわちゃと人懐こく、犬懐っこい陽気な犬だから是非とも仲良くなっておきたいのだ。
Dちゃんは子犬と呼ぶにはちょっと成長した感じの生後半年の♂で、大和がうちに来たのもちょうどその時期で懐かしく、人も犬も大好きなその性格も大和によく似ていてシンパシーを感じたということも大きい。

そんなわけでDちゃんが庭先に居るお宅前に。
犬同士で挨拶をさせ、私も挨拶。
Dちゃんは大興奮で庭を駆け回った。
そこまでは良かったのだが、なんとDちゃんが門扉の下の隙間をくぐって道路に出てきてしまったのだ。
首輪はしているもののノーリード。
ヤバい!!
大和のハーネスが公園でスッポ抜けてしまった時のように、一瞬で冷や汗が噴き出る。
私の住む地域は、いくつもの大きな幹線道路に囲まれた車通りの多い地域で、テンションの上がった子犬が1匹で走りだそうものなら交通事故に遭う可能性は非常に高い。
ついこの間も交通事故にあったと思われる子猫の死体を見たばかりだ。
不幸中の幸いと言うべきか、Dちゃんは走りだそうとはせず大和とじゃれあっている。
そこで私は暴れるDちゃんをだっこして、Dちゃん宅のインターフォンを鳴らすが、お留守のようで何度押しても反応がない。
Dちゃんは大和と遊びたくて、私の腕の中でビチビチともがく。
ハトヤのCMのマグロ状態である。
可哀想だが、ここで私が手を放してしまえばどうなるかわからないと必死だった。
片手首には大和のリード(引き綱)をひっかけ、暴れる犬をだっこして息が上がる。
その上で散歩道具の入っているバッグから片手で予備に入れておいたリードを出し、Dちゃんんの首輪に装着。
うちには無用の長物と化してしまったケージもあるし、連れて帰って保護しておくしかないと思った。
そして後で保護している旨を書き残したメモをポストに投函しに来ようと。

リードをDちゃんに装着できたことで一旦は安堵し、もがくDちゃんを道路に下ろす。
ところが、首輪が緩かったらしく首輪ごとリードがスッポ抜けてしまった。
慌ててもう一度抱き上げる。
もうこの状態では首輪のアジャスターを調整して連れ帰ることも出来ない。
首輪もリードも付いていないテンションの上がった犬を、だっこだけで徒歩15~20分の自宅まで連れ帰ることは至難の業だ。

困り果ててDちゃん宅の隣の家のインターフォンを鳴らし、Dちゃん宅の飼い主さんの連絡先を知らないか尋ねてみようと思った。
ピンポーン
「ハァハァ・・・すみません、お隣の犬が脱走しちゃいまして・・・連絡先とかご存知じゃn・・・ヒャー!Dちゃん危ないよ!待って待って!暴れないで~!ハァハァ」
完全に不審者である。
それでも隣にお住まいの方たちは親切にも外に出て対応してくださった。
本当に助かった。
私がだっこしたままのDちゃんにアジャスターを調節し直した首輪をつけ、家電に電話をかけてくださったがやはりお留守のようだ。
Dちゃんを預かってくださるとお申し出いただき、お礼を言って預けてきたのが顛末であった。

その後、午前中から大騒ぎして巻き込んでしまったことへのお詫びに、急いでいたので大したものは買えなかったがお茶菓子を持って再度Dちゃん隣家に行き、Dちゃんが飼い主さんに引き渡されたことを聞いて安心した。
普段はわがまま言ったり、はしゃいでテンション上がってしまう大和が大人しくしていてくれたのが幸いだった。
なんにせよ事故にあったりしなくて本当に良かった。