定期的に仕事で通う大学は、お屋敷街のはずれにある。

ふだんは、バスで行くけれど、

時間のある時は、駅までぶらぶら歩いて帰る。

 

 

数ヶ月前、古い巨大なお屋敷が

更地になっていることに気づいた。

お屋敷街の中でも、とびきり大きな家で

庭が森のようになっていて、

大きな木が、道に木陰を作ってくれていた。

なんで、家をこわす時って、

木まで切ってしまうのだろう?

近所の家も、こわす時に

長年楽しませてもらった大きな桜が切り倒された。

すごく寂しく思うのだけど。

 

 

そのお屋敷は本当に大きかったようで

更地のあまりの広さに驚く。

通りかかった女子大学生ふたりが

「・・幼稚園ひとつ作れるよね。」

「小型のスーパーでも大丈夫だわ、駐車場も確保できる。」

と、つぶやくくらい。

 

 

次の機会に通ったのは一週間くらい前。

家がたつことになったようで

予定表が立っていた。

建設予定、十二軒。

 

 

じゅうにけん?

いくら広いとはいえ、ぎちぎちじゃない?

実際、予定表には、

まったく庭のない、小さな家が

ぎっしりと並んでいた。

 

 

なくなったお屋敷も悲しい。

そして、これから建つ十二軒も悲しい。

そう思うのは私だけ?

 

 

五月二十二日  「ば」でした。

雨です。

そろそろ梅雨かなあ。

今年は、豪雨にならなければいいな。