ピーコさんは、関西の番組出演が多かったので

思い出が多い。

 

一番初めは、前にも書いたけど

ラジオ、フレッシュ九時半キダタローです、の

映画紹介コーナーに、おすぎさんと出演されていた頃。

テーマソングは、なぜか かもめの水兵さん

きびしい口調での映画批評はおもしろかった。

たいがいお二人の意見は真っ二つ。

同じ意見、というと、悪評判。

でも、たまに、いっしょにほめることもある。

私はいつか、お二人が絶賛した

「バベッドの晩餐会」を映画館で観たいと思っている。

 

 

ちちんぷいぷい にも長く出演されていた。

アナウンサーやゲストとの見事なやりとり。

特に、賢い石田敦子アナウンサーとのやりとりは

本当に楽しかった。

 

メインパーソナリティの角淳一さんが

ピーコさんの家に行く、という番組があった。

角さんは、初めはピーコさんのことがこわかったこと

大平サブローさんの助言で、それを改めたことを

淡々と語り、ピーコさんも「そうなのね。わかるわ。」と

淡々と答えていた。

その時だったと思う。こんな話をされていた。

同じマンションの若い奥さんと、廊下で会うと、

あいさつを交わし、必ず、抱っこしている小さな赤ちゃんに

こう声をかけるのだそうな。

「ほら、ピーコさんよ。ごあいさつしなさい。」

 

「子供は私なんかのことはこわいのよね。

だけど、そうやってずっと言い続けて下さったから、

今ではその坊やは、会うと自分から

「ピーコさん、こんにちは。」と

あいさつしてくれるのよね。」

 

微笑みをうかべて、静かに語っていた姿を思い出す。

 

 

最近は、関西では

深夜の情報番組、ピーチケパーチケにだけ出演されていた。

コロナでオンライン出演になり

それがだんだん少なくなっていって、降板、となった。

関西に来なくなったことも

認知症を早めることになったのではないだろうか。

ピーコさんのいなくなった番組は、いまいちおもしろくなくて

がんばっている兵頭さんには申し訳ないけど

あまり観なくなってしまった。

 

 

先に天国で待っている

永さんが喜ばれるだろう。

岸田今日子さんが、あの静かな微笑みを浮かべて

「よく来たわね」と言われるだろう。

そういえば、今日子さんの舞台

「アマーストの美女」の衣装はピーコさんだった。

 

 

十二二十九日  「ば」でした。

ここから数日雨だそうです。

秋の長雨ね。