一週間前に亡くなった犬のしろみ(チワワ十四歳)

だんな「ぴ」が、昼ご飯を買いに行った十分の間に

天国へ行ったのですが

息は止まっておるのに、目にまだ光があり

あわてて叫ぶ「ぴ」を探すように

目が動いたのだそうです。

「ついててやれなかった上に

最期に目に映ったのが自分だけなんて・・」と

「ぴ」は悲しんでいましたが

 

 

実は、一週間ほど前

しろみは、私にもお別れをしてくれていました。

 

 

ここ数年、私たちは交替で

しろみと寝ていました。

しろみはたいがい、私たちの足下か

真横に並んで寝ていましたが、

私が一緒だったその朝、どうしたわけか

顔の横へやってきて、ふとんにもぐろうとしました。

あれ、どうしたの、珍しいね、と

ふとんを少しあげると、すっともぐりこんで

私の腕に頭をもたせかけて、目を閉じたのです。

今まで、まずしたことのない行動。

その時、すでに食欲のなくなっていたしろみ、

 

あ、お別れが近いのだ。

自然に感じて、

起きなければならない時間まで

腕に乗った、しろみのあたたかさを楽しみました。

 

 

独立した息子「た」は

たまたま、しろみが弱ってきた頃に泊まりにきて

病院に点滴に連れて行くのにつきあってくれました。

その前に逢った時は元気だったのに

今、腕の中でぐったりして動かないしろみ。

「あのとき、病院へ一緒に行ってよかった。

そうでなければ、信じられなかった。

最期に抱いて、連れて行ったことで

気持ちの整理も、お別れもできた。」

 

 

三人家族。

他になじまず、ただ家族だけを愛してくれたしろみ。

全員に、なにかを残したのでした。

 

 

 

十一月三十日  「ば」でした。

よし。がんばろう。

なんとかのりきろう。