数年前、「ビリーエリオット」を観に行った時

おばあちゃん役に、久野綾希子さんが出演しているのを知った。

ダブルキャストだったので、私は久野さんに逢えず、

でも、ちらしには、CD発売の話があって

ああ、活動されているな、と思っていた。

まさか、闘病されていたなんて。

七十一歳は早すぎる。

 

今でこそ、音大・芸大の声楽専攻を卒業して

ミュージカルの世界に入る人はたくさんいるけど

あの頃、久野さんは先駆者だった。

しかも(今でさえ)、クラシック出身者は

平気でオペラ発声でミュージカルに出演しているのに

久野さんは、見事に切り替えて

ひっかかりのない、きれいな声で歌われていた。

 

キャッツのグリザベラは観ていない。

あんな暗い役を何年も続けさせられて

おつらかっただろう。

私の中では、コーラスラインとエビータ。

それだけでじゅうぶん。

 

もっと聞きたかったです。

 

 

八月二十六日 「ば」でした。

毎日、からっと晴れないので

ふとんが干せなくて、さびしいです。