私もけっこう年をとったからか、
時々、「他の先生のところで、ピアノを習っている人の
相談にのってほしい。」という話が来ます。
前回は半年くらい前。
ピアノをやめたい小学六年生と
やめさせたくないお母さまの話でした。
このブログにも書きました。
今回はまだ小学校入学前の小さな男の子。
半年くらい習っているピアノの先生が
まったく曲を弾かせてくれないそうです。
「指の形が整うまではだめだとおっしゃって。」
それは理想だ。先生の気持ちはわかる。
ただ、それで半年ひっぱってしまうと
どんどん弾きたい子はつらいだろうな。
わが家に遊びに来た、その小さな男の子と
いっしょにピアノを弾くことにしました。
チューリップ知ってる?と聞くと
「ドレミ、ドレミしかわからない。」とのこと。
その次は ソミレドレミレ だよ。まねしてごらん。
ちょっとずつ進めていって、どうやら弾けるようになって
最後に私が伴奏をつけていっしょに弾く。
やったね、できたね。
そのとたん、小さな男の子は
ふわあっと、とてもうれしそうに笑いました。
私は一瞬、泣きそうになりました。
そのあとも、お母さまとしゃべっている横で
男の子はにこにこ笑いながら、小さな声で
「ドレミ、ドレミ、ソミレド・・」と歌い続けていて
この子はこれがやりたかったんだな。と。
ああ、うまくいってほしいね。
この子、楽しくピアノを弾けるようになってほしいね。
しばらくは、チューリップを聴くと
泣くと思います。私。
三月二十七日 「ば」でした。
週に一度、たかだか三十分程度しかかかわらない
そんな人たちだけど
責任あるなあ。ピアノの先生って。