ピアノの生徒さんNちゃん、四歳、年中さん。
おけいこはじめて、まだ四か月。
初めは走り回っていましたが
このごろ、少しはピアノの前に座るようになりました。
少しは・・ね。
ほとんど遊んでいます。ま、いいか。
この前、ド、ミ、ソ、とたどたどしく弾きながら
「せんせい、おにいちゃんね、
ドミソってひくのしんどいんだって。」と言いました。
へー、そうなんだ・・と返しつつ
いや、あなたも弾けるようになったところじゃないか、と
思いましたが、それは口には出さず。
「こうやってね、ドとミとソを
ひきにくそうにするんだよ。
だめだよね。」
ん?と顔を見てたじろぐ私。
四歳児Nちゃん、
ものすごく真剣な顔をしていたのです。
「Nだってひけるのにね。
だめだよね、おにいちゃん。
せんせいのところへ、ピアノならいにきたらいいのにね。」
Nちゃんのおにいちゃんは小学五年生のサッカー少年。
ピアノを習う気はまったくないでしょうが
まじめに訴えるNちゃんに、こちらもまじめに
「ほんとだね。」と答えておく。
いい子だね。
少しずつ、弾けるようになろうね。
十月八日 「ば」でした。
息子「た」に、この話をしたら、やはり
「いい子だねー」と感心していました。